さて、「お勉強するぞー」と言ったものの、何から始めようと考えていたら、新聞の折り込みの中に、地元工務店のリフォーム勉強会のチラシが目に付いた。結構こまめに折り込みを入れている会社で名前も知っていたし、チラシのセンスもいい。「失敗しないリフォーム云々」なる本をくれるというので、思い切って電話をした。
「はい、それでは上のお名前だけをお知らせ下さい」と受付嬢。電話番号も聞かなかったところをみると、どうやら、「ウチは営業マンが訪問することはありませんよ、安心して下さい」ということらしい。営業さんも苦労してるのね〜。勉強会に行くと、社長さんから開口一番、あのリフォーム番組の話が出た。
「えー、私ども業者の間でも話題になっておりますが、あの価格で、あれだけの工事は無理です。出来ません」。へぇー、やっぱりねぇ。きっとアノ番組のせいで泣かされている工務店もいるんだろうな、と妙に納得。
第一、前から不思議に思っていたのだけれど、毎回、毎回、いざ解体が始まって壁を剥がしてみたら、前回の改築で通し柱が無くなっていたとか、床を剥がしてみたら地盤沈下だ、地下水でジメジメだとか、着工する前にそう言うことは調べておかないのかねぇ。
その分の追加工事代はどうなってんの。こんな金額で出来るわけがないでしょう。と、こっちもついつい、テレビに向かってヤジを飛ばしたくなっちゃうのよね。「だからさ、あれはリフォームという名を借りた家族のドキュメントなんだぜ。絶体絶命の苦境に立たされた家族の前に白馬の建築士が現われて、めでたしめでたし、のドラマなんだ。
次々と障害が襲いかかるほどドラマは盛り上がる。お金のことは二の次なの」
と、隣にいたお父ちゃんがなだめる。それにしたって、あれじゃあ、前に増改築を手掛けた大工が、よっぽど地盤や構造体の耐力について無知というか、いいかげんというか、暗にそう言ってるとしか思えないわね。目的のためには手段を選ばずってやつよ。工務店団体から抗議がこないのかね。
「毎回似たような問題が出てくるということは、いかに多いかってことさ。そこは真摯に受け止めてもらわなきゃ。それに最近は法律が変わって厳しくなったみたいだし、大丈夫なんじゃないの。あ、俺、明日早いから寝るわ」
話が脱線してしまったが、こうして勉強会の幕は開いたのでありました。
(2006.05)