最近は、地盤調査における表面波探査の知名度もだいぶ上がってきまして、工務店様へ説明に伺ったた時も、以前と違い基礎知識をお持ちの方がほとんどです。ところが、ここ1ヶ月位、急に同じ質問に出くわすようになりました。それが、「表面波探査は、表層が軟らかいと深部も軟らかくなるのでは?」という質問で、同じ意味で、「雨の日はデータが弱くなるの?」という質問でした。
調査は振動を利用するものなので、表面に水がたまっていたり、ぐちゃぐちゃな状態では調査が不可能な場合もでてきます。しかし、その場合はデータが弱くなるのではなく、データがとれないのです。始めは、そのような返答をしていましたが、何箇所かで似た質問が出てきて、そこでは、同じ、あるSSの調査会社さんが入っていることがわかり、誤解のないようまとめてみました。まず、振動の特性として、振動が伝わるかどうかで、伝わらない場合は、データになりません。データになるということは振動が伝わっているということで、表層の如何にかかわらず振動のスピードはその場所の土の性状に関するものです。
逆にSS調査の場合は、かんかん照りの後のカチカチの表層と、雨の日のグニャグニャな表層とではかなり差がでるはずです。又、土の摩擦も見逃せません。先端が粘土に包まれた場合、摩擦抵抗が小さくなり自沈しやすくなったり、逆に深部では、ロットの摩擦により大きな抵抗を受けたりします。先日、工務店様のお許しを得て、雨上がりの日と、数日後晴れた日に同じ位置での調査を行いました。結果はまったく同じではありませんが、充分に近いものでした。又、大事なデータを得ることができ、1つ自信を得た気がします。