[地盤情報]  第5回(2004年7月掲載)

地質と支持力について!

表面波探査法は非破壊試験なので、穴を開けたり掘ったりすることもなく、駐車場のアスファルト面を傷めることなく調査ができます。反面、非破壊なので地質がわかりません。しかし、スェーデン式調査にしても、ロットに付着する土を見るしかないので、表層部の土しか確認できず、実際は、付近の地質データを元に推測しているのです。

ボーリング等でのサンプリングをするか、掘るしかないのが現状です。それだけに、私共で調査した地盤を掘削するようなケースは、地質を目で見る又と無い機会になるわけです。

先日、2〜2.5Mの掘削した現場を見させて頂く機会に恵まれ、データとの照合ができました。表層下50cm位は瓦礫の層となり、その下1.5m位まで黒色系の粘性土で盛土、その下が赤褐色系の粘性土いわゆるロームで地山と判断しました。さて、50cm位のところでは、はっきりと支持力の境がでていましたが、盛土とロームとの境がはっきりとしません。

現状から判断するに、掘削は垂直に2mしてあり自立しています。上下の層での粘着性は近く、組成の違いははっきりと認められません。

実は、ローム層というのは同じ地層の中でもけっこう支持力の差があり、表層下10m位でも、20KN/㎡から100KN/㎡位までの幅をもっています。ボーリングの実施データからも、ローム層の中で支持力の差があり、表面波のデータでも近い位置で差を認めています。

とはいうものの、目で見て触れることによる情報量はとても大きいものがありました。

色や地質の違いがそのまま支持力の違いになるとは限らない貴重なケーススタディとなりました。

 バックナンバー