地盤調査や地盤改良工事の勉強会や研修会はなかなかありません。私どもも、技術レベルをアップするためにも、機会が有れば必ず参加するようにしています。その中で、年に2回位、著名な先生の講演を聴く機会があります。講師は、東海大学の藤井先生と㈱ソイルの若命先生です。毎回、研修は、実践的であり理論的であり、大変有意義であります。例えば、「低層木造住宅の地盤調査といえば、スウェーデン式サウンディング調査(SS調査)が一般のようですが、スウェーデンはもちろんヨーロッパでは、SS調査はいっさい行われていないのですよ」など、興味の尽きない話題の宝庫であります。SS調査は、輸入された時点で、ヨーロッパのものとは先端形状が異なったものであり、日本オリジナルのもののようです。SS調査に対する両先生の批判は手厳しく、その代わりとなる調査方法の紹介などもされておりました。私どもの表面波探査法は、物理探査という調査項目の中にありますが、建築的には歴史が浅く(土木では古い歴史があります。)、急速に広まりだしたのも、ここ数年のことですから、講演の中でも話題にもあがりませんでした。ところが、この11月の講演の時に、若命先生より、SS調査に代わる調査の1つとして説明して頂けました。SS調査に比べ、自然地盤をより正確に調査できると評価して頂けました。住宅保証機構においても、地盤調査の書類の枚数として、表面波探査法の方がSS調査より1枚少ないのです。SS調査のような細部の指定は不要と判断されたからです。民間の第三者機構の保証会社でも、地盤調査はまず表面波探査をすすめています。もちろん決定するのは工務店様ですが、結局、トラブルの少ない調査方法の選択となっているようです。私どもは、この良風を背に受けながらも、批判を受けるのはこれからだと、技術レベルの向上に努めていきたいと努力していきます。