[地盤情報]  第14回(2005年04月掲載)

柱状改良工事(ソイルセメント工法)の事故(続)

柱状改良工事の施工管理の記録は、報告書として記載される写真位しか現状ではありません。施工管理での大きなポイントとしては、施工スピードがあります。掘削開始時点では3m/分以下のスピードとし、攪拌時点で、1m/分以下で、掘削・引き上げスピードとし、掘進回数は2回以上とする基準を、私どもはとっています。スピードは速くすれば、作業時間は短縮されますが、それはいけません。土の中につくられる改良体は円筒形のように思われます。基本的にはそうなんですが、セメントペーストが圧入されるため、とっくりのような形になってきます。これが楔のような効果を生みます。東海大学の先生の実験データからも、スピードが速いと、せん断力がどんどん小さくなってしまいます。つまり、摩擦杭の摩擦力が期待できなくなってしまうのです。又、良好な施工であれば、地盤内で杭どうしの圧力による群杭のような効果も期待できます。いずれにせよ、柱状改良工事において、「ただ、仕事が速い」というのは、きちんと杭の効果を発揮していない可能性があり、それは、地盤沈下事故を招く大きな要因となると思われます。

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