[地盤情報]  第15回(2005年05月掲載)

小口径鋼管杭の支持層について

地盤改良工法の1つに小口径鋼管杭工事があります。支持層の位置により鋼管の長さが変わり、それが費用となってきます。表面波探査では地盤の支持力が計測されますが、鋼管杭の支持層は支持力とイコールではありません。支持力は○/m2という単位で、20KN/m2以上の支持力がベタ基礎対応と基準法で謳われています。例えば、一般的に使用される114.3φの鋼管杭1本当たり、杭打ち機で3t位の力で打ち込みます。114.3φの断面積は約0.0102m2です。そこに3tつまり30KNの力が加わるわけで、これは2941KN/m2と計算上なります。もちろん、地面の中では、摩擦力が発生し、それは地質によってもかわるわけで、このとおりではありませんが、50N/m2位の支持力で止まるわけはありません。当社では、鋼管杭のおおよその支持力を把握できますので、改良工事として適する場合は、支持層の確認調査を実施し、見積りを提出します。SS調査(スウェーデン式サウンディング調査)は、その特性からしてより鋼管に近いものがあります。それでも、鋼管杭の支持層がつかめず、予定以上の長さとなるクレームがでています。特に、調査会社と施工会社が異なる場合に目だっているようです。SS調査は38ミリのロットに最大100kgの荷重をかけます。ロットの断面積は0.0045m2、荷重は100kgつまり1KNよって、222KN/m2となり、鋼管の2941KN/m2に比べると小さい値となります。もちろん、回転を与えることも考慮し、このとおりにはなりません。しかし、鋼管の支持に至らない場合でもSS調査は貫入不可となる場合がありえるわけです。表面波探査は大きな支持力も計測できますので、鋼管杭の支持層をより正確に得るリーズナブルなやり方は、SS調査との併用と考えます。鋼管杭は今のところ、打ち込み力の計測ができませんので、支持層に達しないところで止まっていたりすると大変なことになります。

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