先日の新潟地震では、液状化現象が見られました。阪神淡路地震から、液状化の研究をされている先生の講義を聴く機会に恵まれました。多くの写真を見て、液状化現象の実際を理解し、その原理と対策を聴かせて頂きました。
結果としては、残念ながら、絶対の原因と対策までには行きついてはいないとのことですが、効果があると思われる対策が発表されました。
まず、液状化現象というと砂質地盤のみと考えられてきましたが、極めの細かいシルト地盤でも起こっているという事実があげられました。そして、地下水位の高さが大きく関係していそうで、大々的な調査から、液状化現象の発生と水位の高さの相関関係を立証されていました。
有効な対策を考えるために、地盤補強をした宅地での被害状況の報告がありました。
支持層までの鋼管杭及びRES-P支持杭実施の住宅では被害なし、RES-P摩擦杭では不同沈下がでました。表層改良工事では、改良した部分とそうでない部分に亀裂が入りましたが、建物には被害はありませんでした。
コスト面から考えて、鋼管杭の支持層が深い場合は、1.5m位の表層改良工事が効果ありと判断されました。液状化現象は、地震の力を減殺している効果もあるので、被害は不同沈下がほとんどで、倒壊は少ないようです。コストも考慮すると、まずは、1.5m位の表層改良工事を実施することです。そして、最悪、不同沈下が起こることも考えて、復旧のし易いベタ基礎での施工にすることです。沈下復旧の費用が600万円位かかったとしても、建て直しを考えたら雲泥の差でしょう。