地盤沈下事故といえば、造成現場での擁壁がらみの宅地が思い浮かぶのではないでしょうか。もちろん、平地でも、平塚や厚木などにて、地盤沈下事故の報告もされていますが、平地の場合は、等沈下をある程度許容して不同沈下とならないような対策が可能です。
しかし、切盛土となると難しいです。最近は、基礎といえばベタ基礎ですが、確かに剛性が強く部分的沈下には効果が大となるものの、全体が斜めになるような場合は、まったく抵抗力がありません。最近の見聞例ですが、丘陵地で、切土側には岩盤が露出していて、盛土側では、RCの地下車庫ができており、埋め戻しの範囲も、地下車庫まわり1m位なものでした。築30年以上ということでしたが、地下車庫の端、盛土との境にて布基礎が折れてしまいました。
又、別の見聞例ですが、築5年位にて、やはり、切土とRCの地下車庫にかかって基礎がつくられています。ほぼ岩盤で、埋め戻し範囲も1m位です。この埋め戻し部分の土が、大雨と共に下がってしまいました。ちょうど、その部分の基礎が浮いている状態です。
基礎はベタ基礎でした。測量をした結果として、沈下は認められませんでした。よって、下がった部分を充填して対処したようです。見聞例からの判断では、このような状況の宅地では、ベタ基礎の効果はあると思われます。