[地盤情報]  第44回(2007年10月掲載)

表層部分におけるスウェーデン式調査の注意点 

スウェーデン式サウンディング調査(SS調査)は、最大100kgの荷重をセットして直径33ミリのスクリューポイントを地面に突き刺し、回転貫入させる調査です。回転しない状態においても、120トン/㎡の荷重がかかっています。

木造2階建ベタ基礎での支持力は2トン/㎡位ですので、60倍近い力をかけているわけです。ですから、自沈したとしても、どう判断するかは非常に難しいことになります。

基準法からは、表層での自沈は、補強工事の対象とせねばなりません。それで、改良比率が増えることになります。

この事とは逆に、回転数があれば補強工事は不用という判断も注意が必要なケースがあるのです。SS調査の報告書では、25cm毎に回転数を表示しております。表層において、この回転数が1ケタの層が続く場合、その25cmの中での沈下状態を把握しておかないといけません。実際は、手動にしても機械式にしても、1cm単位での変化を記入することは可能です。

特に、機械式は自動で記入します。この25cmの層の中でほとんど自沈しているのですが、何cmか回転数が出た場合でも、25cmの表記では回転ありとなってしまうのです。深部では摩擦力もあり応力分散も考慮できますが、表層では、ガラ等による回転数の可能性もあり危険です。

表面波調査において75kg自沈層でも支持力20KN/㎡以上が確認できる多くのケースがある反面、1ケタの回転数が表層より続く地盤で、20KN/㎡以下の支持力が確認されるケースもあります。表層部分においては、表面波調査での支持力確認が圧倒的に有利と思われます。

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