[地盤情報]  第45回(2007年11月掲載)

土の支持力と鉄筋棒

地盤調査を実施し、基礎工事にとりかかった時に、思いの他、地盤が軟らかく思われるケースがあります。地盤保証の物件にて、たまに現場の確認を要請されることもあります。根切りをした状態で地盤の確認をすることは、あまりないものですから、貴重なケーススタディになります。

困ったケースとしては、水がでている場合です。表面波調査では、水位がわかりませんので、掘削時に水が出るかどうかは判断できません。基本的に、水位は、土の支持力に影響は与えません。水位自体は、浮力として作用しますので、地下がある場合には、浮き上がりの検討は必要かと思います。

ただ、施工としてはやっかいです。いったんこねてしまうと、砕石等で置換しなくてはならないことがあります。特にロームなどは、膿んでしまうと水はなかなかぬけません。
又、良く指摘されるのが、鉄筋の棒を突き刺してみて入ってしまうことで、不安になられるというケースです。まず、必要とされている支持力の大きさですが、木造2階建ベタ基礎仕様で20KN/㎡、3階建てでも30KN/㎡以下でしょう。鉄筋の棒の面積に体重をかけると、㎡当りの荷重はとても大きくなり、刺さってしまうのは不思議ではありません。それに、水分含有率も影響します。雨の日は鉄筋棒はずぶずぶと入っていくでしょうが、晴天が続き表面がからからとなると、そうは刺さっていきません。これは支持力とイコールではないのです。

最近、粘性土の現場で鉄筋棒が40〜50cm入ってしまう現場を確認しました。さて、引き抜こうとしたところ、突き刺す以上に大変でした。鉄筋は異形ですから、摩擦も大きいのでしょうが、粘着力の大きさを実感できました。数字では表わせませんが、より安心感を得られました。

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