[地盤情報]  第48回(2008年2月掲載)

支持力と沈下量について ① 

地盤沈下事故はめったに起こることはありません。美装では、7年間にて約1万件の調査を神奈川県及び隣接東京都において行ってきました。その中で、幸にも1件の事故例も出すことはありませんでした。美装の調査方法である表面波探査法のメーカーである㈱ビイックにおいても、実数は確認しておりませんが、事故例は微々たるもののようです。ところが、住宅保証機構における平成18年度の結果においても、地盤における瑕疵は数にして第3位、金額にしてはトップであります。先日、住宅保証機構の篠原氏の講演を聴きましたが、地盤事故の6割は造成現場ということで、軟弱地盤での事故よりも多いと指摘されました。又、佐賀県において多種類の補強方法での沈下実験を超軟弱地盤で行っており、その結果も今後、発表されるということでした。
神奈川県においても、軟弱地盤は多々あります。住宅の地盤としては要注意です。この軟弱地盤における事故報告もあるのですが、どう評価するかは極めて難しい問題となります。SS調査において自沈層が続き支持層が10m以内にない場合、どう対処するか、安易な柱状改良工事の判定も自沈層の中で、摩擦力をどの位期待するかという大きな問題があります。と、共に、木造住宅に限ってですが、周りの前から建っている建物が沈下事故を起していないという事実をどう評価するかという問題があります。
具体的事例と共に次号より検討していきたいと思います。

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