[地盤情報]  第51回(2008年5月掲載)

支持力と沈下量について ②

鎌倉で、表面波探査法での調査結果として1m下に充分な支持力があると結果が出た物件がありました。ここは井戸があり、1m下で常水位が確認されていたので、工務店様は心配されていました。すぐ近くにて他社での柱状改良工事が行われており、1m下はぐしゃぐしゃの感覚でした。
しかし、この地域での不同沈下の様子はなく、道路の状況やブロック塀や電柱の状況も悪くはありませんでした。施工を考えると水は大敵ですが、支持力に関しては、決してマイナスではありません。同じ水位が確認される現場でも元は沼沢地であった現場の場合とはあきらかに違った支持力が計測されます。木造建築の重量を考えると、不用な補強工事であろうと判断しました。と共に、水位のある現場での柱状改良工事の施工品質には疑問があります。
又、表層部分だけでしたらまだ良いのですが、深部でのセメント系固化材の使用は、井戸があることを考えても行いたくないものです。SS(スウェーデン式サウンディング)調査においては、この水分のある地盤においては、摩擦がなくなり自沈し易い特性がありますので、表面波探査と調査結果から判断が異なるケースがでてくるのは致し方ありません。
地盤調査結果に加え、各種の地盤データの確認等にて精度を高めていきます。
 

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