地盤調査は、基本的に10mまでの調査となります。問題となるのが、深部での支持力をどう判断するかということです。例えば、4m深部にて15KN/㎡の支持力と判定された場合、どう判断するかです。基準法上での2階建木造ベタ基礎での支持力は20KN/㎡という表記がありますが、深さや厚みの指定はありません。SS調査において、一部の申請業務を行う会社が表層2mまでのN値の平均値及び、換算粘着力や内部摩擦角を求めておりますが、それがどう役に立つのかがわかりません。一応、基本的な項目の数値を埋めただけのことです。
現状では、20KN/㎡以下の支持力を無視することはできませんが、日本建築学会の計算方法にもある応力開放の考え方からすれば、表層での応力は、深部に至るにつれて面積的に分散していくことがわかります。ですから、表層で20KN/㎡の支持力が深部でそれ以下になっても当然なわけです。ですから、気をつけなくてはいけないのが改良方法で、表層での改良は良いのですが、杭(柱状・鋼管)の場合、先端が支持力の弱い層にあったら逆効果になります。
表層から支持力が低く、深部に至るまで支持力が低い、沼地のような場所は問題外ですが、表層2m位までしっかりしていて、その下層が20KN/㎡をちょっと下回るような地盤では、杭施工では7〜8mと、かなり高い施工費となってしまうことにもなってしまい、コストパフォーマンスが厳しくなってしまいます。以上の応力分散の前提は、木造住宅という比較的軽い建物だから言えることであります。2階建木造ベタ基礎で15KN/㎡、3階建て木造ベタ基礎で18KN/㎡位で考えるところをRC2階建で50KN/㎡では結果がぜんぜん違ってしまいます。