キッチンで最も掃除しにくいのがレンジフード(換気扇)でしょう。クリナップが行ったアンケート(2005年:インターネット調査)でも、キッチンでの汚れが落ちにくいものの筆頭にあげられていました。汚れが落ちにくいから掃除が億劫になり、あまり掃除しないからますます落ちにくくなるという悪循環に陥ってしまうというわけです。筆者宅のレンジフードは多少古い機種ですがフードカバーを変えれば汚れは見えなくなるので、掃除の回数はせいぜい月1回程度ですし、それもしないですませてしまう月もあります。どの家も同じような状況のようで、アンケートでは掃除するのは年末の大掃除のみという世帯も多かったようです。
そんなレンジフードのフィルター掃除を、ボタン一つで自動的に掃除してくれるのがクリナップが開発した「エール レンジフード」です。ボタンを押すとフィルターが回転し、給水タンクにセットしたぬるま湯をノズルから噴射して遠心力で汚れを除去します。ぬるま湯で汚れが落としやすくなるためか洗剤は不要とのこと。排水は排水トレーに溜まるしくみです。洗剤を使わないため、排水を下水道に流しても環境を損なうことはなさそうです。しかも手洗いでは1回に約28リットルの大量の水と洗剤を使い、時間も約50分もかかりました。これに比べて、「洗エールレンジフード」では、使う水は1回に約0.65リットル、自動洗浄の時間は約10分と時間が節約できるうえ節水にもなります(クリナップ調べ)。しかも、月1回の洗浄で、約10年間フィルターを外すことなく使用できるということです。ユーザーの立場に立ったデザインが評価されて、「洗エールレンジフード」は2008年度のグッドデザイン賞を受賞しています。
「洗エールレンジフード」は現在、クリナップのキッチンのオプションとして展開しています。なかでも昨年9月に発売した「クリンレディライトパッケージ」は、「洗エールレンジフード」に加えて、「フロアコンテナ」と「美・サイレントシンク」の3機能を搭載したI型キッチン(間口25cm)で73万2900円(税込)という求めやすい価格を実現しています。「フロアコンテナ」は、もともとキッチンキャビネットの台輪だった部分(土台)を収納として活用したもの。重量のある調理器具や使用頻度の低いものをすっきり収められ、収納が少ないというキッチンの不満解消に一役買っています。また、「美・サイレントシンク」は、シンク底面にエンボス(凹凸)加工を施したもので、毎日食器や鍋などに触れても接する面が少ないので傷つきにくく、多少の傷がついても目立ちません。さらに、シンクの底面や側面を制震層にしてシンクの振動を低減し、水ハネ音などを抑えられるよう工夫されています。キッチンにリビングやダイニングを一体化したオープンキッチンでも、水道の水ハネ音などによって会話やテレビなどの音が遮られることも少なそうです。
(2009.02)