[インテリアからこんにちは] 第5回

ソファを探しにいく

 

今回は、K邸のリビングで30年間愛用したソファが変形して買い替えの時期になり、ご家族とソファ探しに行った話です。

よく、室内を構成する最も大切な要素は家具であるといわれていますが、家具は3つの機能に分類することができます。


家具の分類 表

[表 1]

この表のようにソファは“人体系家具”ですので、身体を無理なく支えられるモノでなければなりません。

その上で、室内のイメージともマッチすることが大切です。
ではK邸のケースを見てみましょう。

○リビングのイメージ

K邸リビングの内装仕上げ材はどんなインテリアになっているでしょうか?


K邸リビング 仕上げ材 表

[表 2]

K邸リビングは床がグレイのカーペットで壁はナチュラルオークの板目、窓にオフホワイトのレースが掛かっているナチュラルモダンなインテリアのイメージです。

○ソファの希望寸法

幅 2100〜2400mm   奥行き 800〜900mm

○ソファのクッション性

ソファにとってクッション性はとても大事な要素です。ただしクッション性をよくしようとしてやわらかい材料を詰めただけでは身体が沈みこんでしまうので、姿勢を好ましい形に保つことができないためにかえって疲れてしまいます。

休息の為にはやわらかくすることよりも、姿勢を正しく保つことのほうが重要です。柔らかなだけのクッションには気をつけましょう。

よいクッションは、軟、硬、軟の3種の要素を組み込んだ3層構造になっています。一番上の層は身体に接する層ですから柔らかくなくてはなりませんが、真ん中の層はかなり硬くあるべきで、ここで姿勢を正しく保つ。そして3番目の層は衝撃を吸収する層で、真ん中の層をしっかりと受け止める構造になっているものがよいのです。

それでは,家具のショールームに行ってみましょう。

NC-009-2LR/NC009CLL (エーディーコア・ディバイス)○候補A

・台座: スプリングを内蔵しています
・シートクッション: コイルスプリングを使用し、まわりを硬・軟のウレタンで包み込んでいます。
・背もたれ: ヘタリの少ない加工を施した羽毛クッション
・張り地と木部: 自社の製品を自由に選べます

PLATEAU 3人掛 (アイデック)○候補B

・クッション: NASAが宇宙飛行士のために開発した、低反発ウレタンを使用。この新素材は体圧と体温でクッション材がゆっくりと変化し、身体になじむ優れた機能を持っています。
・背もたれ: 羽毛とウレタンフォームチップの混合材を使用
・張り地: 数多くの中から選べます

USA503B004 (ドマーニ日本橋)○候補C

・台座: Sバネと呼ばれるスプリングを内蔵しています
・シートクッション: ベッドに使うポケットコイルスプリングの上に、スモールフェザー8割、ウレタンチップ2割で包み込んでいます
・背もたれ: スモールフェザー8割、ウレタンチップ2割が入っています
・張り地: 自社製品の他、ファブリックメーカーの日本フィスバの張り地も使えることが特色になっています


それぞれにソファのクッション性を追求し、張り地も豊富に揃えている3つのショールームを訪ねました。

柔らかなだけのクッションは身体によくないことがお分かりいただけたでしょうか。

身体によいクッションでも、各社の材質や構造によって座りごこちに多少の違いが生まれますが、あとは使う方のお好みで決めていただければよいと思います。

いま3候補についていろいろと検討中ですが、皆さまでしたらどれがいいと思われますか。

ソファ選びは
(1)ご自宅のように靴を脱いで座ってみる 
(2)クッションの中身を確かめる 
(3)張り地がインテリアにふさわしいか 
がポイントです。

皆さまもお気軽にショールームをのぞいてみてください。きっと良い発見があると思いますよ!

 

小玉 靖子プロフィール

[こだま・やすこ] インテリアコーディネーター。小玉靖子スペーススタジオ代表。日本フリーランスインテリアコーディネーター協会相談役。インテリアプランナー・キッチンスペシャリスト・二級建築士の資格も取得。著書に「インテリアコーディネーション」「インテリアアクセサリー」など。

 

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