[インテリアからこんにちは] 第9回(2007年9月掲載)

蔵のインテリアリフォーム

 

やっと秋がやってきました。

暑さに疲れた身体の栄養補給には、「食欲の秋」が一番。
心の栄養補給には「読書の秋」、「美術の秋」、「音楽の秋」が出番です。
今回は、明治39年生まれの「蔵」のインテリアリフォームをして、新しく生まれ変わった「蔵」で美術展と音楽会をした話です。

千葉県四街道市(東京から快速で55分)にあるこの「蔵」は、今から50年前までは米蔵や農機具置き場として活用されていましたが、農作業をやめてから今日まで、ホコリとクモの巣にまみれて放置されていました。

今年、築100年を記念に「蔵」をよみがえらせ活用したいという施主の要望で、リフォームがはじまりました。

100年前からの梁(リフォーム前)
農機具も放置されていた(リフォーム前)

●床を張る

土間だった1階も、2階と同じ節入りの杉の無垢材で床を張る。

●壁を貼る

土壁のくずれをベニヤでおさえ、漆喰シートを貼る。

●階段をつける

今までは1本のはしごで上り下り。

●カウンターを作る

古材店でケヤキの無垢板を探し、入り口カウンターと流し台に利用。

入口に作ったカウンターと、
裏板を張る前の新しい階段
カウンターの向い側に小さな流し台も作り、
こだわりの陶器製シンクを入れた

●光と風の通り道

1階の天井は2階の床。玄関のすぐ上の天井を1.5メートル四方切り取って、2階の見事な梁を1階からも見えるようにした。また、窓と入り口にもガラスの引き戸を付け、光と風の通り道をつくる。

風と光の通り道〜美術展の2階のようす

●塗装

天然の柿渋で塗装。

●スポットをつける

無燈の時代よさようなら。

美術展と、地元の池の坊の先生による生け花
1階でツィター(古典楽器)の演奏会
蔵の前で地元の方がアコーディオン演奏
アコーディオン演奏を楽しむ来訪者と蔵の外観

2週間の会期中、200人以上の来訪者がありました。「この辺にこういう場所が欲しかった!」と喜んでくれた地元の人。東京、横浜からの来訪者もありました。

こうした場がいろいろなところにできるといいですね。

小玉 靖子プロフィール

[こだま・やすこ] インテリアコーディネーター。小玉靖子スペーススタジオ代表。日本フリーランスインテリアコーディネーター協会相談役。インテリアプランナー・キッチンスペシャリスト・二級建築士の資格も取得。著書に「インテリアコーディネーション」「インテリアアクセサリー」など。

 

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