[新・快適生活図鑑] 第2回

主寝室(夫婦の寝室)のリフォームを考える

 

今までの夫婦の寝室と言えば、洋室にしても和室しても6〜10畳のスペースに2人枕を並べて眠るように計画されるケースがほとんどでした。しかし主婦としてだけでなく、生きがいとなる仕事を持って社会と関わって生きようという女性が増えた現代社会において、今までの主寝室の形態は見直さなければならないかと思われます。お互いに責任のある仕事を抱えていれば、出かける時間や帰宅時間が異なるのは当然です。深夜の帰宅や、早朝出勤の折などは、相手の睡眠を妨げぬように薄暗がりの中で作業をしなければなりません。また仕事に疲れて帰ってきて、人と話をしたくない顔を合わせたくないと思う時もあるはずです。夫婦とはいえ相手の生活時間に合わせてばかりではストレスがたまります。ストレスがたまれば夫婦関係もギクシャクし、その暗い空気は家族の生活にも大きな影響を及ぼします。そこで夫婦別室にするという考え方もこれからの主寝室の形態のひとつかと思います。また敷地の余裕がない場合には、同室であっても部屋とウォーキングクローゼットに出入り口を2箇所ずつ設け、相手の睡眠を妨げないスペースレイアウトと照明計画をすれば、相手を気遣ってストレスがたまることは減少するかと思います。
◆夫婦別室の場合 ( 図―1参照 )

・二人の寝室を隣り合わせに配置し、隣の部屋と行き来ができる内ドアーを設ける。

・共通で使うクローゼット付のスペースを、夫婦どちらの部屋からも行けるように設ける。

・この3スペースを主寝室と考え、その他のスペースと繋がる出入り口のドアーを設ける。

◆夫婦同室の場合 ( 図-2参照 )

・2台のベッドは部屋の両サイドに置き、中央に両サイドから使える間仕切り棚を置く。

・ウォーキングクローゼットは2つの出入り口の中央に儲け、照明は3路スイッチにし両出入口で点滅できるようにする。

・部屋の照明は回路を分け、相手の睡眠を妨げないように点滅するスイッチを設ける。

 

 

図1夫婦別室の場合

 

図2 夫婦同室の場合

児島 敬子プロフィール

[こじま・けいこ] デザイナー・建築家。
1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。

 

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