[新・快適生活図鑑] 第5回

玄関の近くに接客コーナーを設けるリフォーム
(リビングから接客スペースを独立させる。)

 

音を楽しむ趣味と静けさのなかで楽しむ趣味

リビングは家族の憩いの場、大切な心のふれあいの場です。来客があっても気を遣うことなくリラックスできる場でなくてはなりません。そのためには、家族の誰もが気を遣わない人の接客以外は、リビングを応接間兼居間として使わないようにすることがとても重要です。そこで今回は、リビングから、接客スペースを独立させるリフォームを紹介したいと思います。
敷地と経済的余裕があれば、応接間を増築するのが一番早い方法です。が、このコーナーでは、広さ35坪程度の日本の平均的な住宅のリフォームの紹介を対象にしているので、玄関の脇に1坪程度の接客コーナーを設けるリフォームを提案したいと思います。

図―1のポーチ部分の1坪に接客スペースを増築する。

図―2 

・南と西にコーナー窓を設け、明るく風通しのよいコーナーとする。

・その窓の下に奥行き400mm程度のコーナーベンチを作りつけ、動線スぺース
 を確保して中央に小ぶりのセンターテーブルを置く。

・来客は玄関から、家人はホールから別の動線で来ることができるようにする。

・洗面所との間仕切り壁はアール型にし、その裏側に小さな洗面器を付ける。

・便所は奥行き1365mmにし、階段下に物入れを設ける。

・リビングは、家族と親しい人の接客だけなので、ダイニングとの間仕切りの建具はずし、ソファーのレイアウトも家族が憩うのにふさわしいL型に変えた。

この接客スペースは、来客がない時には、家族が読書をしたり、お茶を飲みながらおしゃべりをしたりと、自由に使える場所になる。また玄関ホールは図―1に比べかなり広く感じられるようになるはずである。

たったの1坪の増築が、ちょっとしたアイデアでこのようにいろいろな可能性をもたらしてくれるのです。

 

 

図ビフォーアフター

 

児島 敬子プロフィール

[こじま・けいこ] デザイナー・建築家。
1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。

 

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