最新のリフォームの傾向は、消費者(生活者)の“工事の動機”は、「LDK」と「ペット・趣味」、「明るさ」、逆に業者(施工側)の“アピールポイント”は「デザイン」、「空間の工夫」、「使いやすさ」でした。工事費のボリューム層は300万から500万円で最も多くなっているものの、90%以上が現金でローンなし、増築ではなく「減築」が根強い希望を集めています。
以上は、全国の中堅のリフォーム企業が集まる日本増改築産業協会主催で、11月に行われた「リフォームコンクール(14回)」の応募作品を分析したものです。14回は全国各地から87社、368点のリフォーム担当者の選りすぐりの応募作品(施工事例)がありました。以下は応募作品のうち、有効回答約350点の傾向のまとめです。

まず、「お客さまの工事の動機」(複数回答)を見ると、「キッチンとLD」が112件(26%)とLDKに関する動機が全体の4分の1強を占め圧倒的に多く、主婦のリフォームに対する根強い要望があることを反映していることがわかります。
次いで「ペット・趣味」39件(9%)、「明るく・広く」29件(7%)、「子供関連の(部屋)」29件(7%)、「老朽耐震」28件(7%)、玄関・駐車場・外構」25件(6%)、「断熱」20件(5%)、「バリアフリーや介護」17件(4%)、「デザイン」14件(4%)の順などとなっています。新顔の「電化リフォーム」は11件の3%程度ですが、急速に注目されています。
作品のアピールポイント(複数回答)は、「デザイン」233件で約67%、「空間の工夫」180件で約51%、「使いやすさ」135件で約39%、「自然素材(シックハウス含む)」105件で約30%、「収納」84件で約39%、「バリアフリー」77件で約22%、「省エネルギー」68件で19%、「構造」36件で約10%などとなっています。

一般的にリフォームは、キッチンなどの「水回り」だけ、あるいは「外壁・外構」などと個別箇所のリフォームが多いのですが、コンテストで全面リフォームは、全体の応募作品中で352件中131件を占め全体の3件に1件以上の約37%となっています。
なお、増築平均面積は17.4?(前回23.1?)で前年より5.7?減少しています。リフォームでは、毎年「減築」が6件前後を数えており、増築一辺倒の常識の時代から転換しつつあります。つまり不要な建物やスペースは減らして、効率よく暮らしいい空間づくりへの興味が増していることのようです。
戸建住宅と集合住宅(マンションなど)の比較では、350件中300件が戸建てが比率で約83.3%と集合住宅を圧倒してますが、大都市部中心にマンションリフォームの比率が徐々に高まっています。

平均工事額が1000万円以上となっていますが、ボリューム層は300万円から500万円に集まっています。なお、公庫融資を受けた件数は、前年比で約3%増えて30件となって、公庫融資の活用も増えたとはいえ、未だ全体の僅か8.5%に過ぎない。新築住宅やマンション購入ではローンが常識ですが、リフォームは現金の範囲で工事費を考え、まだ主婦のへそくりの延長で賄う、という傾向も強いようです。
年末の一大イベントは“大掃除”?
年末には、大掃除を家族みんなでやっていたものいですが、最近は年末の旅行などで忙しく、
昔に比べ大掃除をする家庭が減ってきているようです。

大掃除はもともと12月13日に江戸城で行われていた「すす払い」が始まりとされています。
江戸時代、江戸城で12月13日がすす払い日で、それにならい民家でも多くが13日を「すす払いの日」としていました。それは、単に掃除し衛生的に正月を迎えるというよりは、元旦に行われる「年神様」を迎える「年神祭り」のための準備として、神様をお迎えするために清めるといった信仰的な意味があったようです。東京目黒の不動尊、浅草観世音のすす払いは12月12日に行われます。
なお、大晦日近くになってから神棚、仏壇のすす払いだけを行う地方もあるようです。
現在では12月13日は「大掃除」の日とされ、13日〜31日迄に大掃除を行い、新年を気持ちよく迎えようという習慣がついたようです。
別に古に習う必要はありませんが、わが家の大掃除も13日ころから始め、今日は台所、明日は居間と小分けに実行してはいかがでしょう。気分的にもラクで体も疲れません。

年末の大掃除は大きく「すす払い」「レンジ周り」「水周り」「玄関」に分けて考えます。掃除に手をかけていられないときは、玄関の飾り取り付けで済ませ、ふだん手の届くレンジや水周りは、後日余裕が出来たときに行います。
「すす払い」 普段掃除しない場所のほこり落としを丁寧に仕掛けます。天井、照明、高い棚の上、余裕があれば窓ガラスの順に行います。
もっとも手がかかるのが照明の掃除です。
外せるパーツはすべて薄めた中性洗剤を使って拭き掃除します。1年でしっかりほこりがたまるため、年末に実行は欠かせません。余裕がなければ小さい照明は後回しに。
ほこり落としは、余裕があればクイックルワイパーや掃除機、ぬれ雑巾を併用して家中拭き掃除します。余裕がなければ高いところだけ化学モップで終わり。
「レンジ周り」 かまどの神様お迎えです。レンジ周り、換気扇、ついでに冷蔵庫。換気扇掃除は他の掃除と一緒にこなすのは大変なら、暖かい日を選んで年末大掃除とは日をずらしもよいでしょう。レンジ周りは余裕があれば、本体を動かして裏面を掃除。余裕がなければお湯雑巾で拭き掃除&油はね防止アルミシートを取り替えて終わり。
冷凍庫の掃除は寒い時期が適しています。大掃除とは別の日に、冷凍庫の引き出し丸洗いは優先的に行い、冷蔵庫や野菜室は冬服を片づける前に掃除できれば良い。外せる部品はすべて食器用洗剤で洗い、外せない部分はアルコールスプレー併用で拭き掃除。
なお、大掃除の時に見えないところの壁のひび、雨漏り箇所、結露などを確認し、原因を突き止め家の補修などを考えましょう。また収納や設備の配置などや動線を考え、リフォームを考える際の参考材料にしたいものです。

[すえよし・まさひろ] 株式会社コスモジャーナル社代表/リフォーム&インテリア編集長
沖縄県生まれ。日本大学法学部新聞学科卒業。重化学工業・食品・住宅など各産業専門誌に記者として勤務した後、85年(株)コスモジャーナル社を設立し、隔週刊『リフォーム&インテリア』を創刊。同年より同誌編集長となり、現在に至る。
主な著書に『リフォームで儲ける建設・不動産会社』『笑いの止まらないリフォーム会社の作り方』『住宅リフォーム・原価のからくり』『住宅リフォーム・良い業者・ダメな業者』(エール出版社)『インテリアリフォーム百科』(共著・インテリア産業協会)『住宅リフォーム実務マニュアル』(共著・産業調査会)など多数。
住☆リフォーム・ねっと http://www.cosmoj.co.jp