確実に訪れる本格的な少子高齢化や圧倒的な住宅余り、もはや待ったなしの環境・資源問題への取り組みなどが、住宅分野で必須の課題となっています。中古住宅市場の整備、中古住宅の価値向上は、国民のみならず、国全体の利益につながるものだからです。
国内でも、最近、中古住宅への関心が強まり始め、近年、住宅診断(ホームインスペクション)」のニーズが急増し、インスペクション企業も着実に増えていると言われています。2002年より住宅診断業務を提供しインスペクション事業で代表的な企業でもある、さくら事務所では、昨年の実績で「前年比200%の診断依頼(2007年度実績)。場合によってはお断りせざるをえないほど依頼があり、インスペクション事業を行なう民間企業などプレイヤーもここ数年で相当数、増加している状況にある」としています。
そこで、専門家を育成し中古住宅流通市場の透明化・活性化させることを目的に、インスペクターの研修・試験や消費者への紹介、建物知識の普及活動を行なう団体を設立したわけです。
発足した協会では、理念、インスペクターの技術や診断項目、倫理規定についても業界基準を定め、しかるべき教育・試験を受ける公認インスペクター制度を発足させることで、米国並みに住宅診断の信頼性向上と普及に努めようという。あわせて、消費者に対する「住宅は長く大切に住み継ぐ資産」といったキャンペーン活動も予定しているようです。