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| 満足リフォームの条件・その1 |
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| 満足リフォームの条件・その2 |
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| 満足リフォームの条件・その3 |
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リフォーム・旬刊タイムス
「07年問題」リフォームはどう対処する |
リフォーム&インテリア編集長
末吉正浩 |
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| ■景気は上向きリフォームにも追い風が吹くと期待され、さらに近い将来にブーム的な状況が続くと予想されています。西暦2000年の前に、コンピュータの「00年問題」と大騒ぎされ、それ以来「0×年問題」といわれるような年があり、今度も新たな「0×年問題」が登場しています。「07年問題」として予想されている新たな消費者層です。これは2007年から僅か3年の間に「団塊世代」の多くの退職者が生じ、当然予想されるその退職金やもてあます余暇などの消費性向に着目しているのです。各種の調査機関の発表を基に、金融、旅行、住宅などが、新しい波に遅れまいと07年に向け騒然となってきました。過去様々な分野に大きな影響をもたらした「団塊世代」だが、退職後の彼らの消費行動が、また多くの商品マーケットに対し、これまで以上に大きな影響を及ぼすものと見られています。住宅リフォーム分野も、ここで注目されているビジネスのひとつなのです。 |
| ★団塊世代の退職で15兆円の経済効果−退職金は81兆円に |
| ■おさらいしてみましょう。「団塊世代」とは、昭和22〜24年(1947〜1949年)生まれのことを言う。上記3年間の出生数は806万人ですが、2004年現在(総務省推計)676万人となり、この世代が総人口の5.4%を占め、出生率が1.29の現在では考えられない数字です。自分のまわりや親戚縁者にやがて退職を迎える人たちがたくさん見られるはずです。この人たちのほとんどが「団塊」と呼ばれる世代なのです。広告最大手の電通は、団塊の世代が定年を迎え大量の退職者が出るとされる2007年前後に、団塊世代のサラリーマンが、退職をきっかけに消費活動などを活発化させるとみられ、その経済効果は2007年からの5年間で、およそ15兆3000億円余りに及ぶ大きな経済効果が見込まれると試算しています。このうち直接、消費を押し上げる効果はおよそ7兆7000億円です。その内訳として、退職後の住み替えや住宅リフォーム、別荘購入に4兆円ほど、国内外への旅行については1兆1000億円、資産運用のための金融商品の購入や新車など高額商品の購入も期待されるとしています。また、こうした消費の膨らみが物流、建築などにも波及し、最終的には15兆円程度の経済効果を生むと分析されています。最大手の野村証券は、団塊世代の退職金総額が約81兆円に達すると推計しています。それは韓国の年間の国内総生産(GDP)に匹敵するケタ外れの規模になるようで、いかに大きな金額かが想像できます。関連して電通が行った、2000年までに退職した一定富裕層のアンケート調査によると、退職金の使途は、総額の53%を「老後の資金」、21%を「株式、投資、不動産など資産運用」にとしており、使途は「夫婦で相談して決める」が47%と最大でした。また高額商品の購入品目は「パソコン」「車」「家・別荘の購入、家のリフォーム」「旅行」「株やファンド」「デジタルカメラ・デジタルビデオカメラ」となっています。退職後の大型の買い物に、家のリフォームが、旅行や車と並んでいることに注目したいところです。 |
| ■団塊世代の特徴は、ある旅行会社の分析結果では最大公約数的に次のように考えられる、としています。・年寄り扱いされることには抵抗が強く、まだまだ若いと思い込みたい。実際、退職を目前に控えても元気で、例えば「シニア向け…」と名づけられた商品はそっぽを向かれる。・消費に対する感覚が一世代前とは異なり、現在の生活をエンジョイするためには躊躇せずお金を使う。子供に資産を残そうと考えるのは少数派で、これからの自分たちのために使いたいとする。・精神的な根幹にあるのはプライドで、全共闘運動に代表されるように、自分たちが時代を切り開いてきたとの自負心が強く、前後の世代とは一線を画し、違いを鮮明にしたがる。 ・他の世代からの予測をしばしば裏切り、いわゆるマスマーケティングが通用しない。個性の強い世代、自己主張の強い世代とも言える。 ・知的好奇心が旺盛であり、加齢とは関係なく、自己の能力向上、資格取得ひいては生涯学習を目指す傾向が男女ともにある。・生活の質を重視するとともに、ゆとりある生活を希求する。環境問題に対する高い関心を持ち、かつて団塊世代はアメリカ文化に強く影響され、ハンバーガーも大好きであった。その反作用か最早必要以上の資源の使用に魅力を感じなくなってきている。・子供たちが独立し、夫婦だけの生活が始まりつつある。特に男性にとっては会社以外の外部とのコミュニケーションを望む動きが出て、「地域デビュー」となりそうだ。 |
| ■つまり、年寄り扱いされることには抵抗が強く、子供に資産を残すより、生活をエンジョイするために自分たちのために使う、プライドが高く個性の強い、しかも自己主張が強くいわゆるマスマーケティングが通用しない―という特徴から読み取れそうです。住まいのポイントは、ライフスタイルの価値を高められる、右へならえの量産リフォームでなく、個性的な手づくりのリフォームという点にあるようです。となると生活の質重視で、環境問題にも高い関心を持つ世代です。つまり前回紹介した「ロハス(lohas「Lifestyles Of Health And Sustainability」)スタイル」や「スローフード」に共感する消費層とも考えられるのです。これらの世代にリフォームビジネスで支持されるには、どうプレゼンテーションし、どのようなリフォーム商品で引き付けることができるか。これまでのような価格で勝負、特徴のないリフォームパターンでは勝負にならないのは確かです。住まいについても自分の哲学を持っているため、生半な提案では承知しない手間のかかる世代なのです。ところで“団塊ビジネス”が着々と進んでいる金融界で、肝心の当事者たちの動きは鈍いという声も聞こえてきます。これまで1500人に上る団塊世代の投資相談を受けてきたベテラン専門家は、「仕事一筋だった団塊の世代は、定年後の生活について全く考えていない人が多い。思考停止と言ってもいいくらいです」と、金融界の熱の入れようを冷めた目で見ていることにも現れています。この市場を掌握するには、住まい造りの従来型思考ではない、まったく一筋縄ではいかないという覚悟も必要のようです。
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末吉正浩 |
プロフィール
沖縄県生まれ。日本大学法学部新聞学科卒業。重化学工業・食品・住宅など各産業専門誌に記者として勤務した後、85年(株)コスモジャーナル社を設立し、隔週刊『リフォーム&インテリア』を創刊。同年より同誌編集長となり、現在に至る。
主な著書に『リフォームで儲ける建設・不動産会社』『笑いの止まらないリフォーム会社の作り方』『住宅リフォーム・原価のからくり』『住宅リフォーム・良い業者・ダメな業者』(エール出版社)『インテリアリフォーム百科』(共著・インテリア産業協会)『住宅リフォーム実務マニュアル』(共著・産業調査会)など多数。
住☆リフォーム・ねっと http://www.cosmoj.co.jp/ |
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