インテリアからこんにちは 第2回
インテリアコーディネーター 小玉靖子
●視覚とインテリア
東京六本木に外壁のガラス曲面がユニークな「国立新美術館」(黒川紀章 設計)が1月21日にオープンしました。開館記念として2月7日〜5月7日 フランスの近代美術の殿堂ポンピドー・センターの所蔵作品展が開かれています。パリで創作活動を繰り広げたシャガール、モディリアーニ、藤田嗣治、ピカソらの作品200点が勢ぞろいします。話題の建物見学と一緒に出かけてみてはいかがでしょうか。 さてこうした名画ではなくても、室内空間には絵画を含めたインテリア・アクセサリーは欠かすことのできない存在です。 今回はインテリアと目<視覚>の大切な関係についてお話いたします。 ある部屋に入った瞬間、人間の五感はどのように働くのでしょうか。
人間の五感
視覚 87.0%
聴覚 7.5%
嗅覚 3.5%
触覚 1.5%
味覚 1.0%
このように、モノを見て瞬時に働く人間の<視覚>は、他の感覚に比べて圧倒的な力を持っているのです。ひとことで“見る”と言っても、私たちのカラダはとても良く出来ていて、無意識にいろいろな働きをしています。目<視覚>に入った光景は、水晶体によって網膜に像を結び→視細胞で人間の身体に合った電気信号に変換され→視神経を通過し→間脳・下垂体・松果体などの脳の器官を刺激します。するとそれぞれの部位で各種ホルモンが分泌されます。ホルモンは身体のコントロールをつかさどる役目があり、見ることや感じることをおろそかにできないことが下記のようにわかります。
その後、電気信号は大脳に達し重要な情報処理が行われます。人間の視覚に入った情報は脳に達した後、ようやく形・色・素材・遠近などが認知され、記憶の器官(海馬)などとも複雑に統合され、はじめてハッキリとした映像として浮かび上がるのです。その上でいろいろな反応や感動が生み出される仕組みになっています。
美しいインテリアを“見る”ことは、人間の身体にさまざまな影響を与えているのですね!
インテリアコーディネーター。小玉靖子スペーススタジオ代表。日本フリーランスインテリアコーディネーター協会相談役。東京純心女子大学講師。インテリアプランナー・キッチンスペシャリスト・二級建築士の資格も取得。著書に「インテリアコーディネーション」「インテリアアクセサリー」など。