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インテリアからこんにちは 第3回
インテリアコーディネーター
小玉靖子

●椅子選びのヒント

春の訪れとともに、入学・転勤・引越しのシーズンがやってまいりました。それは家庭に新しい机や椅子がやってくる季節でもありますね。今回は、椅子についてのお話です。

お気に入りの一脚を選ぶとしたら、美しいデザインや色・材質など見た目のイメージももちろん大切ですが、もうひとつ忘れてはならないのが“座りやすさ”ですよね。座りやすいかどうかは、漠然と感覚的に決めることが多いかもしれませんが、人間の骨格を理解すれば、自分に合った椅子かどうか判断しやすくなります。

1. 人間の骨格

人類ははじめ、背骨が“アーチ状”で4つ足歩行でした。やがて2足歩行になると、重い頭や内臓などを支えてバランスをとるために、背骨は“S字型”に発達をとげました。

つまり、立っているとき背骨は真っ直ぐではなく、ゆるやかなS字の形状をしています。

ヒトが立ち上がるまで

2. 座ったときの骨格のかたち
それでは座ったときは、S字型
の背骨にはどんな変化が起きる
でしょうか。


左:立ったときの脊椎(S字型)
右:座ったときの脊椎(アーチ状)

3. 背もたれの位置と形
近ごろの事務用の椅子は、人間工学に基づき背骨をS字型に保てるようなものも多いですが、ダイニングチェアはまだまだ・・が現状です。
下の(b)図ですと、骨盤も仙骨も後ろに傾いて背骨がアーチ型になってしまいます。体型に合わせたS字型の背もたれが理想ですが、(a)図のように、おしりの後ろがオープンになっていればS字型が保ちやすいと言えます。

(a)「あき」があるとき (b)「あき」がないとき
4. アーチ型座りはなぜ悪い?
腰椎と腰椎の間にはクッションの役目をする椎間板があります。


健康な脊椎 アーチ座りのせいでクサビ形に変化した脊椎
椎間板への圧力のくり返しは腰痛の原因をつくり、また悪い姿勢は内臓に負担がかかります。
毎日の生活で正しく椅子に座ることは、生活習慣病の予防にもつながりそうですね!

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小玉靖子(こだま やすこ)


プロフィール

インテリアコーディネーター。小玉靖子スペーススタジオ代表。日本フリーランスインテリアコーディネーター協会相談役。東京純心女子大学講師。インテリアプランナー・キッチンスペシャリスト・二級建築士の資格も取得。著書に「インテリアコーディネーション」「インテリアアクセサリー」など。


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