今回は、K邸のリビングで30年間愛用したソファが変形して買い替えの時期になり、ご家族とソファ探しに行った話です。
よく、室内を構成する最も大切な要素は家具であるといわれていますが、家具は3つの機能に分類することができます。
[表 1]
この表のようにソファは“人体系家具”ですので、身体を無理なく支えられるモノでなければなりません。 その上で、室内のイメージともマッチすることが大切です。 ではK邸のケースを見てみましょう。
○リビングのイメージ
K邸リビングの内装仕上げ材はどんなインテリアになっているでしょうか?
[表 2] K邸リビングは床がグレイのカーペットで壁はナチュラルオークの板目、窓にオフホワイトのレースが掛かっているナチュラルモダンなインテリアのイメージです。
○ソファの希望寸法
幅 2100〜2400mm 奥行き 800〜900mm
○ソファのクッション性
ソファにとってクッション性はとても大事な要素です。ただしクッション性をよくしようとしてやわらかい材料を詰めただけでは身体が沈みこんでしまうので、姿勢を好ましい形に保つことができないためにかえって疲れてしまいます。 休息の為にはやわらかくすることよりも、姿勢を正しく保つことのほうが重要です。柔らかなだけのクッションには気をつけましょう。 よいクッションは、軟、硬、軟の3種の要素を組み込んだ3層構造になっています。一番上の層は身体に接する層ですから柔らかくなくてはなりませんが、真ん中の層はかなり硬くあるべきで、ここで姿勢を正しく保つ。そして3番目の層は衝撃を吸収する層で、真ん中の層をしっかりと受け止める構造になっているものがよいのです。 それでは,家具のショールームに行ってみましょう。
○候補A
○候補B
○候補C
それぞれにソファのクッション性を追求し、張り地も豊富に揃えている3つのショールームを訪ねました。 柔らかなだけのクッションは身体によくないことがお分かりいただけたでしょうか。 身体によいクッションでも、各社の材質や構造によって座りごこちに多少の違いが生まれますが、あとは使う方のお好みで決めていただければよいと思います。 いま3候補についていろいろと検討中ですが、皆さまでしたらどれがいいと思われますか。 ソファ選びは (1)ご自宅のように靴を脱いで座ってみる (2)クッションの中身を確かめる (3)張り地がインテリアにふさわしいか がポイントです。 皆さまもお気軽にショールームをのぞいてみてください。きっと良い発見があると思いますよ!
インテリアコーディネーター。小玉靖子スペーススタジオ代表。日本フリーランスインテリアコーディネーター協会相談役。インテリアプランナー・キッチンスペシャリスト・二級建築士の資格も取得。著書に「インテリアコーディネーション」「インテリアアクセサリー」など。