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いよいよ梅雨の季節がやってきます。日本が一時的に高温多湿の亜熱帯性気候になる時期ですね。今回は、そんな季節にピッタリな漆喰(しっくい)のお話です。
漆喰は石灰岩から作られる消石灰と、のり、すさ(つなぎとして塗りこむ繊維)からできていて、空気中の湿気を吸う自然素材です。古くは中国万里の長城の石積みの目地に使われ、日本では高松塚古墳の漆喰が最古の例といわれています。
調湿・断熱・遮音・耐久性などに優れ、住宅でも昭和初期までは蔵などの壁に多く用いられていました。戦後になって急速に使われなくなりましたが、最近ではシックハウス対策や環境に優しい素材として再び注目されてきています。
先日100年前の古民家で、昔ながらの白い漆喰を使い修復が行なわれました。漆喰には下塗・中塗・上塗の工程があり、仕上がりは左官屋さんの腕によって左右されるところです。
この古民家の床の間部分は、家紋の“下がり藤”に因んだ藤色の色漆喰で塗られていました。昔ならば天然染料の藍と紅花を掛け合わせて色出しするところですが、今回は特注で希望の色が出せる「らくらく ねりしっくい」を上塗りに使いました。床の間に塗られた藤色によって、座敷全体にみやびな雰囲気がただよい、色漆喰の効果をあらためて実感しています。
このような新しいタイプの漆喰は、店舗やこれからの住宅にも使いやすいと思いました。その上、ビニールクロスの上からでも直接塗れ、また日曜大工でもできるという優れものです。
そこで、我が家の壁で挑戦する気持ちが湧き上がり、塗り壁初体験となった次第です。
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