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インテリアからこんにちは 第18回
しっくい塗りに挑戦
インテリアコーディネーター
小玉靖子

いよいよ梅雨の季節がやってきます。日本が一時的に高温多湿の亜熱帯性気候になる時期ですね。今回は、そんな季節にピッタリな漆喰(しっくい)のお話です。

漆喰は石灰岩から作られる消石灰と、のり、すさ(つなぎとして塗りこむ繊維)からできていて、空気中の湿気を吸う自然素材です。古くは中国万里の長城の石積みの目地に使われ、日本では高松塚古墳の漆喰が最古の例といわれています。
調湿・断熱・遮音・耐久性などに優れ、住宅でも昭和初期までは蔵などの壁に多く用いられていました。戦後になって急速に使われなくなりましたが、最近ではシックハウス対策や環境に優しい素材として再び注目されてきています。

先日100年前の古民家で、昔ながらの白い漆喰を使い修復が行なわれました。漆喰には下塗・中塗・上塗の工程があり、仕上がりは左官屋さんの腕によって左右されるところです。

この古民家の床の間部分は、家紋の“下がり藤”に因んだ藤色の色漆喰で塗られていました。昔ならば天然染料の藍と紅花を掛け合わせて色出しするところですが、今回は特注で希望の色が出せる「らくらく ねりしっくい」を上塗りに使いました。床の間に塗られた藤色によって、座敷全体にみやびな雰囲気がただよい、色漆喰の効果をあらためて実感しています。

このような新しいタイプの漆喰は、店舗やこれからの住宅にも使いやすいと思いました。その上、ビニールクロスの上からでも直接塗れ、また日曜大工でもできるという優れものです。

そこで、我が家の壁で挑戦する気持ちが湧き上がり、塗り壁初体験となった次第です。

●漆喰の特徴

・吸湿・消臭。 湿気を吸い、臭みを取る
・防カビ・抗菌。 消石灰のアルカリ性がカビの発生を防ぎ、抗菌作用をする
・固まるときに二酸化炭素を使うので、地球に優しい素材である
・屋外にも使用可能
・有害物質を含まない

それらに加え、今回挑戦した「らくらく ねりしっくい」の特徴
・調合してあるので、そのまま使える。粉塵が目や鼻に入らず、水加減も不要。
・ビニールクロス、木、レンガ、コンクリート等、ガラス以外のものに塗ることができる。
・伝統的な塗壁よりも、短時間で作業できる。
・基本色7色 ホワイト アイボリー クリーム ベージュ グレー グリーン ピンク

●自宅のビニールクロスの上にしっくい塗り

・道具
養生テープ、新聞紙、布、ハケ、コテ、バケツ
・塗るときに必要なもの
ビニールの手袋、汚れてもよい長袖の服

・感想

壁面は予想より早く仕上がりました。天井面を塗るのは、自分には大変なので中止です。

コテやハケで模様を付けると、ヘタなデコボコも目立ちません。でも今回は平らに塗る方法にチャレンジ。漆喰を平らに仕上げるのはプロの左官屋さんに任せた方がもちろんきれいに仕上がりますが、ヘタでも自分で塗れたことに驚いています!


白い壁がしっくいを塗ったトコロです

人や地球に優しい漆喰がこんなに身近になりました。

小玉靖子(こだま やすこ)


プロフィール

インテリアコーディネーター。小玉靖子スペーススタジオ代表。日本フリーランスインテリアコーディネーター協会相談役。インテリアプランナー・キッチンスペシャリスト・二級建築士の資格も取得。著書に「インテリアコーディネーション」「インテリアアクセサリー」など。

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