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インテリアからこんにちは 第20回
透けカーテンでお部屋に涼しさを
インテリアコーディネーター
小玉靖子

いよいよ夏本番。日本人は昔から見る、聴く、触れるなど五感に感じる涼しさを上手に工夫して暑さを凌いできました。打ち水、ガラス器、風鈴、水音、すだれ、竹、籐、などなど。
今回は“透けカーテン”でお部屋に涼しさをという話です。

薄地の透けるカーテンは、海外の見本市でも3年ほど前から目立つようになり、国内でも年毎に豊富な種類が出回り始めました。もうレースは白一色だけの時代ではありません。さまざまな色あり、柄あり、刺繍あり、素材もポリエステルの他にも、レーヨン、麻なども見られます。
掛け方も、従来は窓側にレース・室内側にドレープ(厚地カーテン)というのが一般的でしたが、近ごろでは室内側をデザインレースにして、夜でもレースとドレープの重なりを楽しむパターンも増えてきました。また、従来のようにヒダをとらずに、摸様を活かして見せるフラットな掛け方もお勧めです。

ツユクサ模様の透けカーテンが涼しさを呼びます
透けカーテンとドレープの組み合わせ

少しでも涼しく過ごしたいこの季節、そんな時には透けカーテンが助っ人です。
最近のレースは生地幅の広いものが多くなりました。生地幅が1m程度のものですと、大きな窓のカーテンに仕立てるには生地を縫い合わせなければなりませんが、この透けカーテンも2m幅なので縫製の必要はありません。裾もヨーロッパに習って、長めにして床に垂らしておけば縫わなくても大丈夫。上端をピンで留めればできあがりです。手軽に一枚の布を使って、お部屋の暑さ対策はいかがですか。

左の写真はドレープと透けカーテンの組み合わせで、透けカーテンを部屋側に掛けたので、見た目の涼しさに加え、2枚の布の重なりでまた違った色や模様の動きを楽しめます。



透けカーテンとドレープの組み合わせ
寒色系のカーテンにするといっそうさわやかさを感じます。



撮影協力:フジエテキスタイルショールーム

うす紫のドレープカーテンの上に、紫の糸で刺繍をちらした透けカーテンを掛けた、エレガントな窓のしつらいです。ドレープと同色の上飾りによって、華やかさがいっそうプラスされました。
アクリルの小テーブルに置かれた濃い紫色のミニクッションがポイントカラーとなって、上質感のある窓装飾が作られています。



撮影協力:フジエテキスタイルショールーム

黄色のバラの花が美しい透けカーテンの後ろに白い布を垂らし、グリーンのアクセントカラーを使ったタブカーテン(のれんのような作り方のカーテン)として仕立てられています。透けカーテンにバラの花が浮かんでいるように見えるのは、裏側の余分な糸を切るバックカットという技法で、高品質な仕上げです。
脇に置かれたオレンジの椅子に、同じバラの花のミニクッション。暑さを忘れるコーディネートがされています。

カーテンは部屋に対してかなりの面積を占めるもの。一枚の布使いで、季節感やイメージを左右できる魔法のインテリアパーツです。この夏は、ぜひ透けカーテンに注目してみてください。

小玉靖子(こだま やすこ)


プロフィール

インテリアコーディネーター。小玉靖子スペーススタジオ代表。日本フリーランスインテリアコーディネーター協会相談役。インテリアプランナー・キッチンスペシャリスト・二級建築士の資格も取得。著書に「インテリアコーディネーション」「インテリアアクセサリー」など。

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