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■設備と建材トレンド情報
     
生ゴミ処理機
―暑い季節の悩みのタネ「生ゴミ処理」の方法−

住宅ライター
香川喜久江

●室内で使えるのは乾燥式とバイオ式

調理時に毎日出る野菜くずや魚貝くずなどの生ゴミ処理はやっかいな問題です。暑い時期はイヤなニオイを発し、ゴミ収集日までの置き場にも頭を悩ます人もいるでしょう。そんなときの助っ人ともいうべき設備機器が生ゴミ処理機です。

家庭用は大きく分けて乾燥式とバイオ式の2通りがあり、乾燥式は、電気の力で水分を蒸発させて乾燥し、減量。小さくしたゴミは燃えるゴミとして捨てられます。バイオ式は、微生物の力を借りて水と炭酸ガスに分解を促進させ、減量したものは有機肥料としてリサイクルできます。最近は処理中の運転音やニオイを抑えたり、形状がコンパクトになるなど、バリエーションも増えているようです。ただ、使用中の人の話を聞くと、室内用はどちらも多少ニオイがあるとか。気になる人は、外置き用あるいは室内・室外兼用のタイプを選ぶとよいでしょう。価格は、以前は10万円以上する製品も多かったようですが、量販店などでは3万円台からのものもあります。

生ゴミ減量とリサイクル化を目的に補助金制度を実施している地方自治体もあります。補助金額はまちまちですが購入の際は問い合わせてみるとよいでしょう。ちなみに、平塚市では上限が3万円(1世帯1台に限る)で、本体価格の2分の1まで(消費税・運搬費・工事費除く)。

●庭がある場合はコンポストも選択肢に

庭のある家や家庭菜園をしている家にお勧めなのが、コンポスト。これは、畑に埋め込んでいた昔のやり方を現代風にした製品ともいえます。

形状は、バケツを逆さにして底を空けたようなプラスチック製などの容器で、土の中に埋め込み、上から蓋を開けて生ゴミを投入、土の中にいる微生物が生ゴミを発酵・分解して堆肥にするしくみ。生ゴミを投入したら、そのうえから土をかぶせておくと、水分の調整やニオイを吸着し、発酵促進に効果があるそうです。

それでもハエなどの幼虫のすみかともなるので悪臭発生も覚悟する必要がありますが、庭の隅などに置いたり、発酵中のものと新たに入れるものに分け、2つを使い分けるのも方法です。放置して数ヶ月で堆肥になって土の栄養分になります。

このほか、虫が湧きやすく、ニオイもきついというコンポストの欠点を補った密閉バケツ式や段ボール式、なんとミミズを介在させたものも。いずれも生ゴミを発酵させて堆肥にする方法です。

横須賀市では、上記の補助金制度にコンポストも含まれています。金額は3万円を限度に購入額の半額まで。コンポスト化容器の斡旋をしている自治体もあります。

●認可されているディスポーザーは、処理層併用

生ゴミの処理方法として、ディスポーザーという機器も聞いたことがあるでしょう。これは生ゴミを砕いて水と一緒に下水道に流すもので、1950年代のアメリカで開発されてまたたく間に普及。日本にも80年代から輸入されましたが、当時はまだ下水道が未整備な箇所も多く、ほとんどの自治体が設置を禁止。その場ですぐに流してしまえるのは魅力的ですが、現在でも、下水に含まれる生ゴミが下水管を詰まらせたり、腐敗して悪臭の原因になったり、あるいは流れ込んだ海や川の水質を変化させるなどの弊害があるため、禁止している自治体が多いのが実情です。

設置が認められているのは、処理層を通す場合。ディスポーザーで粉砕した生ゴミを地中に埋没した処理層を通してきれいにしてから下水に流すという方式をとれば、川などへの影響が軽減され、使用することが可能。ただ、自治体によっても対応が異なるので、設置を希望するときは地元の自治体に相談することをお勧めします。

燃えるゴミ、つまり可燃ゴミに占める生ゴミの量は約40%にも達するとか。食事の度に出る生ゴミについて、食べきれる物だけを買い、買った材料は使い切ること。食べ残さないことなど、生ゴミをなるべく出さないよう普段から心がけたいものです。

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香川喜久江/かがわ きくえ
プロフィール

住宅ライター 住宅展示場の企画運営を経て、ライターに。幅広いテーマで全国各地を飛び回る。

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