topページへ お問い合わせ
Q&A
かながわリフォームコックさんとは…
満足リフォームの条件・その1
腕がいいねえ
満足リフォームの条件・その2
素材がいいねえ
満足リフォームの条件・その3
お得がいいねえ
満足リフォームの食べ方
満足リフォームのポイント
満足リフォームの食べ歩き
満足リフォームのイベント情報
満足リフォームの施工事例集
リフォームかわら版
ミニチュア椅子ファミリー
リフォームコックさん > リフォームかわら版 > コラム
リフォームかわら版
■設備と建材のトレンド情報
 
<断熱材>
 断熱材、セルロースファーバーを再発見!

住宅ライター
香川喜久江

●新聞紙を原料とする断熱材に注目

先日、京都のある工務店に取材に行ってきました。その工務店は「健康」と「環境」をテーマに掲げて木造軸組住宅をつくっている会社。構造材のすべてに無垢の木を用い、壁には漆喰や珪藻土のほかルナファーザーなど自然素材を用いて住む人の健康と、地球環境を損なわない家づくりを行っています。そこで耳にしたのがセルロースファーバーという断熱材でした。これは新聞紙などの古紙を原料とする断熱材で、断熱のほか調湿や防音、防燃、防虫の効果もあるとか。前日には雪も降ったというとても寒い真冬の日でしたが、吹抜けのあるモデルハウスの中はほんわか暖かい。暖房は朝の数時間かけるだけというから驚きです。無垢の木の床も冷たさを感じないものですが、それ以上に断熱性の高さを感じました。セルロースファーバーはこれまでにも聞いたことはありましたが、環境保護への関心が高まっている今、あらためて注目してみました。

●天然木質繊維のため、二重の断熱効果がある

セルロースファイバーは、新聞紙を粉々にしてホウ酸を混ぜてつくられる天然木質繊維の断熱材です。熱伝導率が低く、熱が伝わりにくい性質を持っています。断熱材の場合、熱を伝える物質は空気ですが、空気が動かなければ熱は伝わりません。一般の断熱材は繊維の間に多くの動かない空気を封じ込めて断熱効果を高めています。けれども天然木質繊維を原料とするセルロースファイバーは、繊維の間の気泡だけでなく、繊維の中にも多くの動かない空気を持っていて、この二重の空気層がダブル効果で高い断熱性を発揮します。ちなみに、つくるときに混ぜるホウ酸は医療や肥料、食器等にも使われている薬品で、毒性が非常に弱く人体への蓄積や残留はほとんどないといわれています。逆に、カビや腐朽菌の生育を阻止する働きがあり、ゴキブリやシロアリ、ダニなどの害虫を寄せ付けない効果があります。セルロースファイバーは、人体への影響が少ないエコ材料であることが最大の特徴で、断熱材では唯一エコマークを取得しています。

セルロースファイバーは欧米諸国で広く利用されていて、住宅の断熱材としてすでに60年の実績を持っています。アメリカの断熱材シェアは、セルロースファイバーが35%でトップ。グラスウール(28%)、ウレタンフォーム(14%)、ロックウール(13%)を大きく引き離しています。ですが、日本でのセルロースファイバーの歴史は約20年とのこと。日本ではこれまで断熱材といえば比較的安価な、無機質繊維系断熱材(グラスウールやロックウールなど)や発泡系固形断熱材(発泡ウレタン、スチレンなど)がほとんどを占め、セルロースファイバーのシェアは約3%とか。けれども昨今環境問題がクローズアップされ、これまでの断熱材を見直す動きが出ています。

地球温暖化の原因の一つといわれるCO2の排出を減らすためには住宅の省エネルギー化の向上、建設資材のリサイクルの必要性が求められます。自然素材の活用は、室内汚染を防ぐためにも効果があります。セルロースファイバーの工事は、一般にブローイン工法という吹き込みで行われます。工事に手間がかかるのがこれまで普及を遅らせてきた原因の一つですが、手の届かない天井裏や狭い場所にも確実に施工でき、すき間がないため冬の寒さや、夏は屋根からの熱の侵入も防ぎます。かつ、建物が解体されたときはリサイクルも可能で、ほとんどエンドレスにリサイクルできるそうです。そして最後は土に還る天然素材です。もっと、使うべきだと思うのですが。


次へ


香川喜久江/かがわ きくえ
プロフィール

住宅ライター 住宅展示場の企画運営を経て、ライターに。幅広いテーマで全国各地を飛び回る。

ページのトップへ
Copyright Kanagawa Reform Cook