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■設備と建材のトレンド情報
 
<太陽を暮らしに生かす>
 太陽光の補助金制度が復活!

住宅ライター
香川喜久江

●降りそそぐ太陽の光と熱をエネルギーに

地球上のどこへでも満遍なく降りそそぐ太陽。夜が明ければ太陽が昇ることを当たり前のことのように思って暮らしている私たちですが、この太陽の恵みをエネルギーとして人の暮らしに生かしたのが太陽光発電システムや太陽熱温水器(太陽熱利用のソーラーシステム)です。いうまでもなく太陽の光や熱は枯渇の心配がなく、自然に存在するエネルギーのため環境負荷が極めて低いというのが長所です。

太陽の光を生かす太陽光発電システムは、1954年にアメリカで太陽電池が発明されたことに始まります。屋根に載せた太陽電池で太陽の光を受け、そのエネルギーを家庭で使える電力に変える仕組みです。最大出力4キロワットの太陽光発電システムで、電気代に換算して年間10万円程度の電気が家庭でつくれるといわれています。

一方、太陽の熱を生かすのが、太陽熱温水器です。これはごく単純なしくみで、水を太陽に当てておくと温まるというのはおそらく原始の人々も知っていたことでしょう。パイプやチューブに入れた水を屋根の上に載せ、暖めることでお湯をつくり、お風呂などに使います。昭和55年頃に販売のピークを迎えましたが、その後太陽光にお株を奪われたカタチで下火になっていました。ここへ来て、太陽光発電システムより設置費用が比較的安価(シンプルなシステムで20万円台から。高度利用になると100万円以上になることも)なことや原油高、環境意識の高まりなどの影響で復活のきざしを見せています。技術も進化してお風呂だけでなくキッチンや床暖房に使うことも可能です。電磁波に敏感な人は、太陽光発電システムよりも影響が少ないとあえて太陽熱利用のソーラーシステムを選択する人も多いようです。

●光と熱に対する補助金制度も

太陽光発電システムを導入するには、設置工事費やパワーコンディショナーなどの関連機器込みで、最大出力1キロワットあたりの平均価格は70万円前後といわれています。家庭では3〜4キロワットのシステムを設置することが多いため、210万円から280万円が目安となります。国による住宅向けの補助金制度は平成5年に導入され、廃止となる平成17年度末までに約30万軒以上の住宅が太陽光発電システムを取り入れた住まいを実現しました。しかし、補助金が打ち切られて以降は普及の勢いが鈍っているのが現状です。ここへ来て、今年度の補正予算で復活したというニュースが入ってきました。太陽光発電設備の普及・促進を目的としたもので、補助額は1キロワットに対して7万円程度が試算されています。となると、家庭用3〜4キロワットで20万円から30万円弱になる見通しです。

また、各地方自治体における補助金制度も見逃せません。例えば、横浜市は1キロワットあたり3万円(上限12万円)、横須賀市は同2万円(上限10万円)、逗子市は同4万円(上限16万円)など(いずれも平成20年度の補助金額)。地方自治体に制限のない限り、両方併せて受けることが可能です。

太陽熱温水器にも補助金制度があります。最近では石油やガスなど他の給湯機との組み合わせも可能で、結果的には毎月の光熱費を減らすことができるのでコスト的にもエコロジー的にも有効な設備といえます。補助金制度は地方自治体で行っていますが、住んでいる地域によって補助金の有無や内容も違ってきます。多くは設置費用の10%〜20%、補助金額の上限は2万円〜5万円が多いようです。
興味をお持ちの方は、自分の住む自治体にどんな補助金制度があるのか確認してみるとよいでしょう。


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香川喜久江/かがわ きくえ
プロフィール

住宅ライター 住宅展示場の企画運営を経て、ライターに。幅広いテーマで全国各地を飛び回る。

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