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■設備と建材トレンド情報
オープン化の傾向が高まるシステムキッチン

住宅ライター 香川喜久江
自由な組み合わせが可能

システムキッチンとは、キッチンでの作業に必要な流し台(シンク)やコンロ、収納キャビネットなどを組み合わせ、天板(ワークトップ)という一枚板をのせて一体化したキッチンのこと。間口いっぱいに施工することができ、ワークトップに継ぎ目がないため、ゴミがたまることがないので毎日の掃除もラク。使い勝手やスペースに応じて自由に組み合わせられるのが人気で、今やキッチンといえばシステムを指すようになっています。

オープンキッチンに対応した商品が増加

最近は食事のスタイルが大きく変化しています。調理器具や食材が進化して、短時間で本格に近い料理が楽しめるようになってきました。仕事を持つ女性の代わりに、手の空いている夫や子どもが食事を作ったり、手伝うケースも増えています。料理をつくることよりも食事を楽しむ方に比重をかける傾向も。 そんな動きを反映して、キッチンをリビング・ダイニングに取り込んだオープンキッチンが各社から提案されています。

たとえば、ワークトップの一部を切り離したアイランドキッチン。コンロやシンクなどを島のように離れた場所に配したスタイルで、大勢の人が料理づくりや後片づけを手伝えるのがうけているようです。

くつろぎを妨げない消音の配慮も

くつろぎの中心であるリビングにキッチンを据えるわけですから、キャビネット扉の色もカラフルで、高級家具のような素材も。作業中の音がテレビの音や会話をジャマしないように、サイレント機能を付けた引き出しや水栓から流れる水音を最小限にしたシンク、食器洗い乾燥機やレンジフードの運転音も極力小さくするよう工夫されています。リビングに煙が充満してしまってはくつろぎの雰囲気も台無し。そのためレンジフードは煙やニオイの吸引率を高める努力がされています。

収納の工夫も満載

また料理中は、数々の調理器具や調味料、キッチンペーパーなどがとかく散乱しがちなキッチンでは収納も重要です。ワークトップの前面から飛び出して、使わないときはワークトップの内部にすっきり納まってしまう食器棚、リモコン操作で手元に降りてくる吊り戸棚、指で押すだけで飛び出すキャビネットの小物収納、ワークトップのサイドに収めておけるふきん収納など。アイランドに対応してダイニング側とキッチン側の両方から引き出せるようにした引き出し収納もあります。

 もっとも、どれほど工夫されていてもキッチンを常にきれいに保つのは難しいこと。料理をすることが好きな人であればなおさらです。食材やスパイスなどの調味料、調理器具も多彩で時間もかけたい場合は、従来の独立型キッチンを選ぶ方がよいのかも知れません。

「クレディア」写真提供/トステム
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香川喜久江/かがわ きくえ
プロフィール
住宅ライター 住宅展示場の企画運営を経て、ライターに。幅広いテーマで全国各地を飛び回る。