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“誰にでも使いやすいデザイン”、「ユニバーサルデザイン」が知られるところになり、製品が開発されるようになってきました。それは、アメリカのロナルド・メイス氏が提唱する「7つの原則」を基本とするものですが、超高齢社会に向かう日本では、急速に広まってきた概念です。それは、次のような考え方によるものです。
1)「公平性」使う人によって不利にならないこと。
2)「自由度」フレキシビリティがあること。
3)「単純性」簡単で情報がすぐに理解できること。
4)「わかりやすさ」必要な情報がすぐに理解できるような視覚に訴えるデザインであること。
5)「安全性」うっかりエラーや危険につながらないデザインであること。
6)「省体力」余計な体力を使わなくてすむこと。
7)「スペースの確保」広さが利用しやすい寸法、空間であること。
たぶん、みなさんもお気づきのはずです。駅の案内が大きく、文字も見やすくなったり、エレベーターやエスカレータが同時に設置されたりと、公共空間ではこれをもとに急速に設備の拡充がなされています。もちろん一般住宅で使うものにも、この概念は取り入れられています。たとえば、水栓金具やドアノブなども、かつてのボール状からハンドル型が一般的になりました。手首の力の弱い子供や高齢者も、操作がしやすいからです。しかし、もっと言うなら、ハンドルの先端がドア側に折れ曲がったものを選ぶよう、お勧めします。万が一、衣類の袖先やバッグの紐を引っ掛けて転倒しては大変だからです。というのも、アメリカの高齢者施設では、必ずといっていいほど、そうしたドアノブが設置してありました。もちろん、日本のメーカーにも先端をドアの面に折り曲げた形状のものは販売されていますが、まだまだデザインが限られています。より安全性に配慮するため、メーカーにも訴えていかねばなりません。
ところで、部屋数が多い高齢者施設などでは、建具の色にも配慮します。たとえば、厨房に入るドアやスタッフだけの部屋、ボイラー室など入室してほしくない場所に通じる建具の色は、壁面と同じような色にして目立たなくさせてしまいます。
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