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今日のストレス社会にあって、食空間づくりは重要です。人は、食べる行為を通じて会話を弾ませ、互いの交流を深めていくからです。その場所がダイニングルーム。
核家族化が進み、孤食も多くなった現代では特に、家族が自然とそこに集まりたくなる空間づくりが必要です。その基本が、温かみのある素材と色。ですから最近流りの真っ白い壁と黒い家具は、住空間にはお勧めしません。
白は、清潔感のある色ですが、同時に、「汚してはいけない」という心理が無意識に働く、緊張を伴う色。ゆったりと憩う空間には、真っ白ではなく、やや色みのある優しい色調でまとめると温もり感があり、くつろぎを導くことになります。
また、家具などの素材選びも重要です。食を楽しむためのダイニングテーブルは、人を拒絶するような石や鉄、ガラスのテーブルは極力、避けたいものです。なぜなら、ガラスや石は冷たい感触であるばかりでなく、天板に手をつくのもためらわせ、食器の上げ下げではグラスやシルバーのぶつかり合う甲高い音が、やはり緊張感を伴うからです。小さなお子さんやご年配の方がいらっしゃるお宅ならば、安全面からいっても、なおさらのことです。
照明も憩いの場づくりには重要な要素です。温かみのある白熱色が人をよび、食卓をおいしく際立たせます。料理の色は暖色系に偏っているため、白熱灯のようにやや黄み寄りの光の方がおいしく見えるからです。古来、人々は火を囲み、そこで食し、語らいました。たとえば、キャンプファイヤー。炎を囲んで手をつなぎ、食べて踊って、語り合います。室内の場合でも、欧米では暖炉をメインに家具を配置し、日本の場合は、囲炉裏を囲んで団らんの場をつくってきました。コタツのある“茶の間”もその1つでしょう。食卓にペンダントライトを落とすのもこうした火を囲む習慣から来ているのかもしれません。
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