大掛かりな工事をせず、予算内で使う人の要望に叶ったイメージに替えるために、どうすればよいかは、リフォームの設計を受けた時の重要なテーマなのです。
その事例として、5年前に、鉄骨3階建てのビルをスケルトンにして、大掛かりなリフォームの設計をした、延べ面積150坪の3階にある、洋風の多目的ホールの再リフォームをご紹介します。
5年前にリフォームの依頼を受けた折、「浜料理の2号店としてこのビルを建ててから15年が経ち、ローンの返済も終わり、他に3号店4号店もできたので、この自社ビルを、自分達夫婦の人生の第2ステージとして楽しめるスペースにしたい」いうのがクライアントの要望でした。
そこで、1階はイタリアン風のデザート売り場と古民家風の浜料理の店、2階はコンサートができる音響・照明設備の整ったダンススタジオ、3階は近隣の人達と一緒に個展や講演などを楽しめる多目的ホール(写真1・2)と音楽練習室にと大改造したのです。
ところが、3階の多目的ホールは、会議の後美味しい浜料理を食べたいという団体の予約が多く、最初の利用目的の個展や講演は年に1〜2度という状況でした。
そのため5年後、「浜料理を食べるならば、このスペースは少し洋風すぎる」ということで、再リフォームすることになったのです。
「しかし大掛かりな工事をしてから5年しか経っておらず、余裕のある予算は取れない。今取れる予算内で、会議もでき、浜料理を食べるのにも違和感のない雰囲気にリフォームしてほしい。」というのがクライアントの要望でした。