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新・快適生活図鑑 第20回
心落ち着く快適な家を作るために
―その1、暮らし方に合ったL・D・Kの選び方―

建築家 児島敬子

昭和40年代後半から50年代にかけて核家族化が進むと、日本の住宅は接客用の2間続きの日本間や応接間に替わり、家族の団欒の場である居間(L=リビング)・食堂(D=ダイニング)が大きなスペースを占める住宅へと大きく変わり始めました。

そして、現在はLD+K(リビングとダイニングの1ルームに間仕切られたキッチンがつながる形)がL・D・Kの主流になっています。

それは、リビングは来客があると接客の場となりますが、それ以外は家族の団欒の場ですから、もう1つの食事をする団欒の場のダイニングとつなげることで、ゆったりと寛げるスペースが確保できるという発想から生まれたのだと思われます。

そしてその寛ぎの場に、調理の煙や臭いが入らないように、また汚れた調理器具などが見えないように、間仕切り壁を立てキッチンを設ける形になっているのです。

現在、プレハブ住宅や建売住宅にもこの形が多く見られますが、L・D・Kの形態に平均値はなく、心落ち着く快適な家を作るためには、住む人の暮らし方に合わせて、決めなくてはなりません。

L・D・Kの形態には、L+D+K、LD+K、L+DK、LDKの4種類がありますが、どの形態を選ぶかのチェックポイントを、下記の家族の生活実態・育った環境・性格等に分けいくつかあげてみることにします。

1.家族の生活実態

・家族構成―高齢者の有無、子供の年齢、時間帯別生活実態等。

・世帯主の生活形態―サラリーマンか自営業か。自営の場合仕事場は自宅かそれとも別か。

・主婦の生活形態―専業主婦・パート・自営の専従者・責任のあるポストの職業婦人か。

・家事を手伝う人の有無とその人数。

・来客の頻度とタイプ―頻度の多少、気を使う客か、気心の知れた客か。



2.育った環境

・厳格で保守的な家庭か、寛容で進歩的な家庭か。

・プライバシーの確保を重視する都会派か、家族のふれあいを大事にする素朴な田園派か。

・社交好きか否か。



3.家族の性格

・社交的であるか、内向的であるか。

・几帳面できれい好きか否か。

・ながら族であるか、まめであるか。



自分の家族について、以上のような点をチェックし、その上でL・D・Kの4種類の形態にむく暮らし方を把握すれば、自分の家族にとってふさわしいL・D・Kの形態が見えてくると思います。

次回からは、L・D・Kの4種類の形態にむく暮らし方について、解説していこうと思います。


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住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。
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