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新・快適生活図鑑 第21回
心落ち着く快適な家を作るために
―その2、LD+Kにむく生活実態・
       育った環境・性格等の検証と対策―

建築家 児島敬子

今回から、前回述べたL・D・K4種類の形態の長所・短所を、生活実態・育った環境・性格等を検証しながら解説し、同時にその対策をいくつか述べてみようと思います。1回目はLD+Kです。

・ LD+K

この形は、前回述べたように家族の団欒の場の食堂とリビングがつながっているので、面積以上にゆったりと寛げるスペースが確保できるという長所があります。しかし、前回チェックポイントとしてあげた、1、生活実態・2、育った環境・3、家族の性格等に合わない場合は、LDがつながっているということが短所に変わる要素となってしまいます。

・短所に変わる要素

1、高齢者や、年齢の低い子供の居る場合

・両者とも不規則な食事の時間への対応が難しい。食事の時間帯に来客があった場合などは、我慢することがストレスになってしまいます。主婦も来客と家族の両者に気を使いストレスになります。特に気を使う来客の多い家庭にはかなりの短所となります。

2、大人でも厳格な家庭で育った場合には、他人の前で食事をするのは抵抗を覚えます。

3、内向的な性格の家族が居る場合は、リビングに他人が居るとLDに出てこなくなり、部屋に閉じこもり、さらに内向的な性格が強まることにもなります。

上記の対策

・LDであっても時と場合に応じて建具などで間仕切れるような形にする。

・Lに来客があった場合、Lを通らずDから別の出入り口を通ってLDを出ることができるように裏動線を設ける。


3、ながら族・ずぼら・面倒くさがりといった性格の場合

・スペースがあることは、まめで几帳面、きれい好きの人にとってはゆったりと寛げることなのですが、ながら族・ずぼら・面倒くさがりには、格好の物を置くスペースになる危険があります。

上記の対策

・この性格の家族の場合は、L・D別々に必ず収納スペースを確保する。この性格は元あった場所に仕舞う習慣を身につけるのは困難です。ゆったりと寛げるスペースを保つには、すぐその場で仕舞えるスペースの確保が重要となります。

・主婦は、家族がこのスペースに持ち込むものを考えて収納スペースの大きさ、位置等を考えなくてはなりません。

以上のような短所を考慮してこの形を選べば、ゆったりと寛ぎ家族や親しい人とのふれあいを大事にしたい人にとっては、さほど広いスペースがなくてもそれができるL・D・Kの形態だと思います。


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住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。
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