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新・快適生活図鑑 第22回
心落ち着く快適な家を作るために
―その3、L+DKにむく生活実態・
    育った環境・性格等の検証と対策―

建築家 児島敬子

LDK検証の2回目は、L+DKです。今回も生活実態・育った環境・性格等を考えて長所・と短所を検証し、快適にL+DKに暮らす対処法を考えてみることにします。

・ LD+K

この形は、前回のL・Dワンルームほどのスペースのゆとりはありませんが、キッチンの作業スペースは節約でき、そのスペース分ダイニングが広く取れます。

※長所

・1番の長所は、DKが同スペースなので、主婦にとっては配膳や後片付けの動線が短くなり、家事労力が軽減できることです。(共稼ぎや、主婦が自営業の専従者の場合などには好都合)

・家族も同スペースに居るので自然と手伝う習慣が身に付き、生活は家族で助け合うものという考えが育つことです。(日本の茶の間の形態に一番近い形かもしれません)

・Lが間仕切られているので、食事時間に来客があっても、来客によって団欒の食事を邪魔されることがない。(気を遣う来客が多い家庭に向く)

※短所に変わる要素

1、食事をする際に、調理の臭いや煙が残ってしまう。
2、調理後の洗いものをすぐしないと、レンジや流しにおいてあるのが見え、落ち着いて食事が楽しめない。
3、主婦がまめできれい好きな性格でないと、このスペースをきれいに保てないので、きれい好きで部屋が整然としていなくては落ち着かないという性格の家族がいる場合は難しい。


※上記1,2,3の対策

1、キッチンに性能のよい換気扇を設け、臭いや煙が残らないようにするだけでなく、ダイニング側にも溜まった臭いや煙を排気する換気扇を設ける。それができない場合は、必ず2方向の開口(吸気と排気のための窓)を設ける。

2、調理をしながら片づけができない場合は、流しやレンジが、ダイニングから見えないようにテーブルのレイアウトを考えるか、キッチン設備が隠れる高さのローボードなどをテーブルの間に置くとよい。

3、この性格の場合は、キッチンが整然と片付くようにキッチンの脇に、保存食品やキッチンのもろもろの機器や雑器が収納できるキッチン用納戸(2〜3畳程度)を確保するのがよいでしょう。

 以上のような対策を考えてこの形を選べば、不意の来客にも邪魔されることなく、家族一緒に調理・食事・後片付けを楽しむといった「食育」もできる快適なLDKになると思います。コミュニケーションが上手でなくあまり社交的ではない、甘えん坊で自立心の強くない日本人にはかなり適した形態のLDKではないかと私は思います。

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住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。
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