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新・快適生活図鑑 第24回
心落ち着く快適な家を作るために
―その5、L・D・Kにむく生活実態・
       育った環境・性格等の検証と対策―

建築家 児島敬子

LDK検証の4回目は、L・D・Kです。今回も生活実態・育った環境・性格等を考えて長所・と短所を検証し、快適にL・D・Kに暮らす対処法を考えてみることにします。

・ L・D・K


※長所

・最大の長所は、L・D・Kが仕切られていないので、L D Kの4形態の中で面積が同じならば1番広く感じられるタイプです。したがって調理・食事・団欒ともゆったりとした雰囲気で楽しむことができます。

・1ルームのため、人の動きが合理化でき主婦の労力は大きく軽減できます。

・家族もお客様も一緒に調理・食事・団欒が楽しめ、家族とだけでなくいろいろな人とのふれ合いを持てるスタイルです。

※短所に変わる要素

1、キッチンの匂いや煙がL・Dに流れにくいように、天上よりレンジの上1m近くまで下ろす強力排気ができるセンターフードや、その下をガラスパネルで囲う必要があります。また排気状況によってはL・Dにも給排気設備が必要になります。

2、このスタイルは、冷凍食品や加工食品を使った食事が中心のアメリカで生まれたスタイルなので、生くさい魚や泥の付いた野菜を調理する食事には不向きです。

3、L・D・Kが一見できるので、このスペースをきれいに保つために常に整理・整頓する労働力が必要です。

4、この形態は気を張る来客の多い家庭には不向きです。親しい来客でも家族が皆社交的な性格ならばよいのですが、1人でも内向的な性格の家族がいれば、その人は来客があるときは部屋に閉じこもらなくてはならなくなります。

※上記の対策

1、センターフードやガラスパネルで囲う予算がない場合には、図−2のように外周壁脇にレンジを設けるか、図−3のようにレンジの前や脇を壁で囲むようにします。

2、魚や生野菜を調理するのが好きな家庭は、外か、センターキチンの反対側に魚や生野菜の下ごしらえをする小さな流しを設けるようにします。

3、L・D・Kそれぞれに、出したものをすぐ仕舞える収納スペースを設け、また片付けは家族皆が自分のものは自分でする習慣を普段から身に付けるようにしましょう。

4、あまり親しくない来客のときは、図−1のように来客と視線が会わないセンターキッチンで食事ができるようにするか、図−2のようにリビングのソファーを来客と視線の合わないレイアウトにし、スペースの広さの大小に関わらず必ずリビングを通らずにL・D・Kから出て行ける裏動線を確保します。(図−1・2・3参照)

以上の点を考慮すれば、ゆったりとしたスペースで人とのふれあいを持てるとても素敵なL・D・Kの形態だと思います。子供達も小さな時からこのスタイルの生活に馴染めば、誰とでも付き合える心の広い人に成長するでしょう。

図―1(L・D・K 約30畳)
図―1(L・D・K 約30畳)


図−2(L・D・K 約24畳) 図−3(L・D・K 約18畳)
図−2(L・D・K 約24畳) 図−3(L・D・K 約18畳)
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住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。

入門 インテリアコーディネーター かんたんインテリア製図の作り方
――ヒューマンスケールに基づく快適空間の考え方」
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