LDKの検証・その3のL+DKの結論でお話したように、茶の間が団欒の場であった日本人にとって、家族の心のふれ合いが深まる形態としては、調理や食事、そして片付けを家族で一緒にしながら、今日おこったいろいろなことを話し合えるDK(ダイニングキッチン)がよりふさわしい生活スタイルのように思われます。
モデルハウスも少し前までは、現在の住宅の主流であるLD+Kが大半を占めていましたが、最近建てられた新しいモデルハウスには、以前とは少し形を変えたL+DKがしばしば見られるようになりました。
それは上記のように、DKが日本人の家族の団欒の場に適していることと、社交性が希薄な日本人にとって、来客から家族の団欒というプライバシーを守るために、DKとLの間に袖壁を設けたり、Lのソファーの配置を工夫したりして、DKに居る家族が接客スペースにもなるLの来客と視線が合わないL+DK型に変わってきたのだと思われます。
そしてDKには必ず裏動線を設け、Lに来客があるときはLを通らず、その裏動線から廊下に出られるようになっています。また以前のDKと違って、K(キッチン)がきれいにすぐ片付くように収納スペースが多く設けられています。
L(リビング)は、来客がないときにテレビやビデオを見たり、音楽を聴いたりする。そういう形のL+DKが日本人の生活スタイルに適しているように思うのです。
ゆったりとしたリビングのソファーに腰を下ろしお互いの間に距離を空けて、その日それぞれにおこったことを話し合うというスタイルは、恥ずかしがり屋で自己主張の希薄な日本人にとって、どこか改まった感がありよそよそしく馴染みにくいように思われます。
洒落て落ち着いたレストランでの食事するのは、年に何回ぐらいしかないのに、サラリーマンも学生も居酒屋では毎日のように、日々の愚痴や将来の夢などいろいろなことをわいわい語りながら酒と食事を楽しんでいます。
やはり日本人は、目の前で作られたできたての料理を、わいわい言いながら食べるのが好きなようです。そしてその雰囲気の中でお互いの心うちをなんとなく知り、それを重ねることによって心の絆を深めていくように思います。
このようなことからDK(ダイニングキッチン)が、日本人の家族の心のふれ合いを深める形態としてふさわしいスタイルだということが認識されてきたのではないかと思われます。下記にいくつかの新しいモデルハウスのL+DKを紹介しておきますので、機会があればハウス展示場でご覧になってみてください。