topページへ お問い合わせ
Q&A
かながわリフォームコックさんとは…
満足リフォームの条件・その1
腕がいいねえ
満足リフォームの条件・その2
素材がいいねえ
満足リフォームの条件・その3
お得がいいねえ
満足リフォームの食べ方
満足リフォームのポイント
満足リフォームの食べ歩き
満足リフォームのイベント情報
満足リフォームの施工事例集
リフォームかわら版
ミニチュア椅子ファミリー

リフォームコックさん > リフォームかわら版 > コラム
リフォームかわら版
新・快適生活図鑑 第7
老人の自主性を尊重した和室のリフォーム

建築家 児島敬子


  和室を老人室にリフォームする場合、畳をフローリングに変え、ベッドを置き、手すりを付け、バリアフリーにする。一般的にはこの形が多く見られます。

 果たしてそれは、すべての高齢者にとって暮らしやすい形態であるのかとなると疑問が残ります。確かに70代80代の高齢になれば、介護を必要とする状況がいつ訪れても不思議ではありません。が、だからといって自立して生活できる人に、老人室のリフォームとはいえ、70年〜80年も続けてきた生活習慣を変えることを強要することはできません。それは高齢者の主体性を奪い、精神的な老いを早めることにもなりかねません。

 できる限り人やものにたよらず、精神的負い目を少しでも少なくして、今までの生活習慣を変えずに、自分のペースで心穏やかな老後を送りたいと思っている高齢者も少なからずは居るのです。今回は、そのような考えの高齢者の和室のリフォームを紹介します。

 

※ 依頼主は、一昨年夫を亡くし1人住まいをしている78歳の未亡人。

・家は、25年前に子供達の独立後、夫婦の好みで、予備室とダイニングキッチン・水回り以外は京壁・畳・障子・襖を活かした真壁の和風の平屋に立て替えた。

・老後を考え、ダイニングキッチンは吊り戸棚ではなくローボードの大きな収納を設けた。

・1人でも自立して何不自由なく生活ができるので、まだ手すりを付けようとは思わない。気に入っている夫婦の好みで建てたこの家を、できる限りこのままの形で使いたい。

※ 図―1 の斜線部をリフォームする

70年以上、畳に布団の就寝スタイルなのでこれを変える気はないが、押入れ棚からの布団の出し入れが少しきつくなったので、楽に出し入れのできる押入れを考えてほしい。

置き家具の箪笥や化粧台は廃棄し、そのなかにはいっていたものがすべて収納できる作り付けのクローゼットを作りたい。

1人になってからは、1日中趣味の書道と俳句を楽しんでいる。しかしこの歳だと1日中正座をしていると膝が痛くなる。そこで床の間を改造して掘りコタツ式の書斎コーナーを作りたい。1日中座っているので前に窓がほしい。

1人なのでトイレと手洗いを分けず、要介護になった時にも対応できるようにしたい。

※ 図―2 1和室8畳西展開図・2押入れ内部・3クローゼット内部と建具・4便所平面図

書斎コ−ナ−:堀炬燵式に足を出せるスペースを設け、その上に両サイドに引き出しのある奥行き450mmの座卓を作りつけた。

       :前に障子付きの窓を設け、窓の上に奥行き350mmの袋戸棚を設けた

押入れの扉 :キャスターの出し入れが楽な、戸襖のフリーオープン折れ戸にした。

押入れ内部 :たたんだ布団をすべて木製のキャスターに載せ、そのキャスターを押して押入れに仕舞えるようにした。マットレス・枕は棚の上に置く。

クローゼット:内部を400mm・900mm・400mmに分け、北側を化粧品とバック等の小物収納の引き出しと棚、中央は洋服ハンガー、南側は下着等を収納する引き出しと棚にした。引き出しは中が見える1400mmの高さまで。

扉(4枚)   :両側は片開き、中央は両開きの杉柾の板戸とした。北の扉の裏側にはミラーを付け、南側からの光で化粧ができるようにした。

便所平面図  :便所と手洗いの間仕切りを取り払い、介護スペースを確保できるように手洗いを東側の壁に移動し、廊下との間仕切りに片引き戸を設けた。

次へ


住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。
ページのトップへ


  Copyright Kanagawa Reform Cook