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リフォームかわら版
新・快適生活図鑑 第8回
土間の有効利用 その2 
愛犬のためにタイル張り土間にリフォーム

建築家 児島敬子

何日か雨が続いたりすると犬もストレスがたまるようです。ストレスがたまると、あたってあちこちに粗相をしたり具合が悪くなったりします。家族同様に生活している愛犬の健康は、オーナーにとって頭を悩ます問題のようです。

 今回のリフォームのクライアントは、8年前にホームオフィス付き戸建を新築した翻訳家の独身女性です。

 見晴らしのよい2階にホームオフィスとLDKを設け、玄関・ホール・トイレ・洗面所を中2階にし、図−1のプライベート用の水周りをその中2階の下に設けてあります。

 このスペースを利用して、雨の日でも愛犬が外の空気を吸い、散歩をした気分になれるようにできないものかという依頼でした。

 そこで図−1の北側に屋根つきのテラスを作ることにしました。

 

図−1 before

・勝手口の物置はコンクリートの土間、20cmほど上がってミニキッチンと洗濯脱衣室が転がし根太のフローリング張りになっています。

図−2 after

・屋根つきのテラスは、犬が飛び越せない高さまで木の塀で囲み、両側に扉を付けた。

・洗濯脱衣室の窓を撤去し、開口を大きくして型ガラス入りの彩風ドアを設けた。

・ミニキッチンと洗濯脱衣室のフローリングを撤去し、防湿シートを敷きコンクリートで高さを調節して、テラス・物置と同じ石器質タイルを張った。

・間仕切りの扉はレーを取り替えただけでそのまま使った。

 物置と洗濯脱衣室の扉を開けておくと、犬は雨の日でもこのタイル張りの土間をぐる

ぐる回って遊び、散歩に行かれなくてもストレスがたまらなくなったそうです。また晴

れた日も散歩から帰るとここから上がり、すぐ浴室で足を洗うことができるので、足を

拭く手間が省けた上、家も汚れが少なくなったそうです。

クライアントは、犬のストレス解消にしたリフォームだったが、水周り・物置・テラスとタイルを一体化したことで、部屋が1間増えたように広々と感じられるようになったことや、夏はもちろん、春・秋の気候のよい日は2つの扉を開けておくことができるので、南の庭から心地よい風が部屋を通り抜けていきとても快適になったこと、冬場も、屋根と木の塀を設けたことや、防湿シートが2重になったせいで、タイルの床が寒いとは感じなくなり、人間生活の快適性にもつながったと喜んでおられました。

 このように土間を広げただけで、いろいろな効果が生まれてきます。土間の有効利用

は予算の余りかからないリフォームとして価値あるものかと思います。

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住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。
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