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リフォームかわら版
新・快適生活図鑑 第3回
リビングのリフォームを考える。 ホームオフィス

建築家 児島敬子


リビングのリフォームを考える。
 ここ10年から20年の間に建てられた住宅のパブリックスペースには、キッチンだけを壁や袖壁で仕切り、リビングとダイニングはオープンにした、LD+Kという形態が多く見られます。LDのスペースは12畳程度から、広くは20畳〜30畳程度の広さです。

その後10年以上が経過し、子供達はそれぞれ独立し、2〜3年後には夫も定年を迎える。生活の形態は入居当時とは大きく変わり、夫婦二人の生活には、広いLDが時として取り残されたような寂しさを感じることがある。しかし週末に子供たちが孫を連れて帰って来たり、友人達が集まったりする時にはこの広さが必要である。

この平日と週末の過ごし方に適したLDのリフォームプランの依頼はここ数年増えてきた。下記に上げる事例(図面)も、そのLDのリフォームプランニングの依頼である。

依頼人は夫が58歳のイラストレーターの夫婦で、現在はデザイン事務所に勤務しているが、定年後は自宅で事務所の下請けとして仕事を続けることが決まっている。なお現在も個人的な依頼を自宅で少しずつ受けているが、独立した息子の部屋をそのまま使っているので、なにかと不自由でなかなか仕事がはかどらない。

 そこで20畳のリビングダイニングの一部に、パソコンとプリンター・スキャナー・FAX機能の備わったカラーコピー機、作業机と小さな打ち合わせテーブルのあるホームオフィスを作りたい。できればそこで仮眠ができるとより好ましい。ただし週末に子供達や友人達が集まるときは、仕事をしないので、20畳をリビングダイニングとして使えるリフォームプランを提案してほしいという内容であった。

  現況は図―1参照

 

1.平日のプラン( 図―2参照 )

・部屋の中央に天井までの4枚の吊り戸の建具を設ける。また北側にはその4枚を重ねて仕舞い込める幅 の袖壁を立てる。

・廊下への出入り口のある左側をホームオフィスに、右側をLDにする。

・打ち合わせ用のテーブルとダイニングテーブル(エクステンションテーブル)は、同じ材質のサイズ 違いの物を選び、いすも同じ物で揃える。

2.週末のプラン( 図―3参照 )

・中央の4枚の建具を北の壁の後に引き込む。

・打ち合わせ用テーブルとダイニングテーブルを部屋の中央に付けて置く。

・コピー機とソファーベッドの位置を交換して、ソファーベッドを作業机の脇に置く。

 

以上のように少し配置換えをするだけで、週末には10人程度のパーティーを催すことができるようになるのです。

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住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。
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