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リフォームかわら版
新・快適生活図鑑 第4回
リビングのリフォームを考える。
「ホビールーム」

建築家 児島敬子


音を楽しむ趣味と静けさのなかで楽しむ趣味
 家族の憩いの場であるリビングルームには、4・5人用のリビングセット・大型テレビ・オーディオ・本棚兼飾り棚・アップライトピアノ・パソコンデスクなど、家族が憩うためのいろいろな家具や設備機器が置かれているのをよく見かけます。

 確かに敷地に余裕のない日本では、家族のいろいろな楽しみを、10畳〜20畳程度のリビングで、譲り合いながら楽しまなければならない状況なのかもしれません。

 しかし、心を癒す趣味を楽しむ時には、趣味の違う人に気を遣わず、心をリラックスさせゆったりとした時を過ごしたいものです。

 そこで今回は、リビングルームを、音楽とビデオ鑑賞、読書とパソコンのように、音を楽しむ趣味と静けさのなかで楽しむ趣味との、少なくとも2種類が同時に楽しめるようにコーナー分けして、リビングの一角にホビールームを設ける、リビングのリフォームを紹介したいと思います。

 本やパソコンは各自の部屋で楽しめばよいという考え方もあります。が、趣味が同じもの同士、お互いに感想を述べ合ったり、使い方を教えあったり、自分の見つけたものを紹介したりすることによって、家族のつながりとは別の心のつながりが生まれるものです。

 家族で憩うという設定では、親子・兄弟の縦のつながりが気になり、うっとうしいと思う時期の子供達も、趣味を楽しむために同室するのは、仲間(同等)意識が生まれるのか、あまり嫌がらないものです。

 「親父、こんな本読むのか」とか、「お袋にも、こんな純愛映画に憧れる純粋なところがあるのだ」とか、父や母を1人の人間として見ることができるきっかけにもなるようです。

ホビールームを設けることで、夫婦や、親子の人間らしいストレートな会話ができるようになればすばらしいことではないかと思うのです。

 下記の図はリビングの北側に、読書とパソコンを楽しむコーナーを設け、家族それぞれが提供してもいいと思う本を、このコーナーの大きな本棚に収納できるようにし、またオーディオやビデオを楽しむ残りのリビングのコーナーは、一応の防音ができるように、間仕切りの壁や建具をリフォームした事例です。

 

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住宅ジャーナリスト 岡田憲治 児島敬子
プロフィール
デザイナー・建築家。1983年にトータル・ライフコーディネートスタジオ「ZAZA」を開設。1988年、ヒューマンスケールで考える住環境設計を加え、インテリア建築デザイン事務所「ZAZA―YOU、CO」を設立。家が「ゆったりと豊かな時を過ごせる心のすみか」となれるスペース作りを目指し活動を続けている。著書に「インテリア製図の描き方」など。
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