リフォーム・レシピ>リフォームコックさんがリフォームしたお店・新築したお店>

[ギャラリーさざれ石&カフェあおばと] 有限会社 勝建ホーム

大磯に“美術と憩いのひと時が一体となった空間”が誕生した!

ギャラリーさざれ石&カフェあおばと(大磯町)

おしゃれなギャラリーとカフェができた!

大磯は相模湾に面した小さな漁港。江戸の頃は日本橋から数えて7番目の宿、広重の絵にも出てきます。避暑地や別荘地としても知られており、伊藤博文邸、吉田茂邸は有名(失火により全焼)。湘南という名称の発祥の地でもあり、海水浴の始まりの地もこの地と大磯はいろいろと話題豊富、自然も豊かな住みやすいところといえます。
大磯町に「ギャラリーさざれ石&カフェあおばと」とおしゃれなお店ができたと聞いて出掛けてみました。
JR大磯駅は横浜駅からだと東海道本線に乗って40分弱、東京駅からだと約1時間。三角屋根の駅舎を出て大磯町役場方面に歩いて、「こころなき 身にもあわれは しられけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」と西行法師が詠った鴫立沢(しぎたつさわ)の信号のちょっと手前にその「ギャラリーさざれ石&カフェあおばと」はありました。歩いて約4分です。

若い作家さんに大きく羽ばたいてもらいたい

白い壁と無垢材(不燃材「ウイルウォール」)が組み合わさった外観が、それとなく“ギャラリー”や“カフェ”の雰囲気が漂い、すぐにわかりました。屋根は道路側に向かって丸くおりており、かわいい感じです。
店に入るとプーンとコーヒーの香り。入って左手がカフェ、右手がギャラリーとなっています。店主は上村(かみむら)たか子さん。会社を定年後、ご主人と一緒に念願のお店を開きました。
ギャラリーはさざれ石、カフェはあおばとと名付けましたが、どのような想いでつけたのか聞いてみました。


「さざれ石は細石と書きますが、小さな石が石灰質の作用によってコンクリートのように固まった石の塊のこと。湘南の海でも見られ、この近くのバスストップにも付けられています。小さなものが大きくなるのって、すてきだと思いません?
ギャラりーに出展してくれる作家の皆さんに大きくなってもらいたいと思い名付けたのです」
さざれ石――きれいな名前ですが、そこには強い意志が込められていました。

では「カフェあおばと」はどうして?
「アオバトは丹沢の山から大磯の海水を飲みにやってくる鳥で、大磯にはなじみ深い鳥なのです。大空の飛び立つアオバト、すてきですよ。それに私、子供ころ伝書鳩を飼っていまして、ハトが好きなんです」



海とアオバトをイメージしてデザイン化

お店は海とアオバトが大きなテーマとなっていました。エントランス(入り口)の窓は丸窓、船のように見えます。その丸窓の格子飾りはハトと波を形にしました。金属加工造形作家が鉄を700℃で熱し叩いた鍛鉄でつくったものです。
カフェの中もまた海とアオバトが表現されていました。白・ブルー・黄色――壁や床などにそれらの色が使われています。
「アオバトと聞くと青色の鳥かと思うでしょうが、頭から胸にかけてきれいな黄色っぽい鳥なんです。この照明、アオバトの色ですよ」
カウンターは大きくて厚い無垢の板(ウォールナット)。そこでコーヒーを飲むのもいい。あんみつもこの店のおすすめということ。車の音も聞こえない。静かな空間。

ギャラリーは地域の若い作家さんの発表の場

ギャラリーとカフェはきちんとした仕切りはなく、コーヒーを飲みながら作品を眺めることができます。その日は大磯町に住む住谷美智江さんの展示会、近寄って眺めるのもよし、カフェで椅子に座り眺めるのもよし、1つ1つの作品がギャラリーとカフェの空間の中で生きています。
ギャラリーで作品をじっくりと眺めたあとに、ゆっくりとコーヒータイムを楽しむ人もいるようです。それもまた、いい時間です。
「ギャラリーは地域の若い作家さんの発表の場。そしてカフェは地域の人たちのコミュニケーションの場」と上村さん。
「ギャラリーさざれ石&カフェあおばと」は大磯に新たに生まれた“美術と憩いのひと時の空間”といえるようです。

地域の財産「雁の井戸」を残しながら設計

建物の外にも1つの美的空間がありました。井戸。雁の井戸と呼ばれています。大磯には鴫の井戸、鷺の井戸など古くからの井戸が点在しているようで、この雁の井戸もその1つ。上村さんは建物を建築する際、この井戸を残しながら設計したといいます。というのも雁の井戸は地域の人たちの生活水、共有の自然の財産なのです。
近所の人がバケツを持ってポンプを押しています。これもまたいい光景です。



1年がかりで各地のギャラりーを視察する!

この「ギャラリーさざれ石&カフェあおばと」の建物を設計・施工したのは平塚の有限会社勝建ホーム。上村さんと1年ほどかけて二人三脚で取り組んだといいます。勝建ホームグループの建築士も加わり、各地のギャラリーを視察して勉強。そして大磯に地域に合ったデザインを追及したということです。
ギャラリーですばらしい作品を見て、カフェでおいしいコーヒー。そしていま1つ、建物を眺めるのも楽しい。



お店のDATA
店  名 ギャラリーさざれ石&カフェあおばと
所在地 〒255-0003 神奈川県中郡大磯町大磯1174
電  話 0453-67-9662
オープン 2010年4月
休館日 水曜日・木曜日










建築DATA
敷  地 115.18㎡ 
建  物 1階 59.97㎡ 2階55.48㎡
延床面積 115.45㎡(34.92坪)
設計・施工 有限会社 勝建ホーム
ホームページ http://shokenhome.com/
所在地 〒254-0014 神奈川県平塚市四之宮四丁目17-6
問合せ先 TEL 0463-51-5088
FAX  0463-53-2055
  BACK TOP